建設現場のデジタル化、現場監督、職人とうまくやる秘訣は?大林組のDX担当に聞いた

建設現場のデジタル化、現場監督、職人とうまくやる秘訣は?大林組のDX担当に聞いた

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4月11日放送の「L is B presents 現場DX研究所」では、株式会社大林組本社DX本部 BPR部の室井達哉さんをお迎えして、建設現場でデジタル化を進める上で苦労する点などについて、パーソナリティの株式会社L is B代表の横井太輔氏と文化放送の松井佐祐里アナが話を聞いた。

松井佐祐里アナ「株式会社大林組の事業内容から教えてください」

室井達哉氏「皆さんがわかりやすいところで言うと、東京スカイツリーだとかビル建設だとか大きなものを作っている会社です。ただ事業としては、建築だけでなく高速道路、ダム、橋などの土木事業もやっていますし、開発事業というその地域をどう活かしていくのかとう事業、さらには新領域にも着手していて事業幅は広い会社です」

松井「その中で、室井さんの仕事内容は?」

室井「現場でビルを建てる人たちというのは、現場監督と職人さんたちとのコミュニケーションが生まれてくるのですが、1つのビルを作るのに、図面があったり、会議があったり、いろんな工程があります。それをどうやって効率化していくか?という現場DXが私の仕事の1つになっています」

松井「どんな部分が大変ですか?」

室井「現場の声に耳を傾けることって、みんな重要だ、やろうと言ってるんですけど、なかなか傾け方がわからなかったりするんですよ。”こうじゃないですか?こうした方が良いと思うんですよ”と思うようなことが多くてこちらから押し付けるようなものになることもあるんですね。でも実際現場は、”そういうことじゃない、説明するのが大変だからもういいや”という形になってしまうので、現場の声をどれだけ正確に自分の中で捉えてこれをこうすればいけますよねという提案、そこにつなげるのが大変でした」

横井太輔氏「言葉にならないニーズって多そうですね」

室井「”何が大変か?”ってけっこう聞くんですけど、”全部大変だからどれが大変だとか選べない”という回答が来る。だから”どれを目標とするのか?”と聞くようになった。だいたい現場の理想はスーパーオート、全自動なんですけど、絶対無理だから、そこは一歩ずつ下げてって、その人に合う目標の1個下、もう2個下ぐらいの目標を実現させていって、そこから一緒に前に進んでいく。目標を掲げることで、現場とは対立ではなくなってきたなと思います」

横井「私も現場の方とお話させていただくんですけど、仕事を減らすためにこのシステムが良いんですよと話をしても仕事が増えるとおっしゃられる。室井さんがおっしゃったように、ゴール、そこに行くんですよというのを見せると腹落ちし始めてくださるというのはありますよね」

来週も引き続き、株式会社大林組の室井達哉さんをお迎えして、「今一番力を入れているプロジェクト」や「DXという視点で、取り組んでいること」について伺います。

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

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