春休みの国内線予約数、急速に回復傾向。新たな観光促進策「ブロック割」も登場
新型コロナ対応のまん延防止等重点措置解除から2週間近くが経ち、国内旅行の需要が急速に回復している。4月4日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)ではこの状況について、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。
地方自治体は慎重姿勢 東京都も参加見送り
全日空の春休み期間(3月25日から4月5日)の国内線予約数は2019年の7割まで回復し、特に首都圏から九州・沖縄方面に向かう便が好調のようだ。これを受けて、ゴールデンウィークなど大型連休中の臨時便を前の期の8.5倍に増やす。
「この国内旅行需要が急回復ということですが」という寺島アナの問いに、上念氏は「やっぱり皆さんストレスがあったんでしょうね」と答え、最近見た光景を語った。
「街も結構人が多いですよね。先週の木曜日に仕事で逗子に行ったんですけど、途中で鎌倉の駅のところ、若宮大路は観光客が溢れかえってるんですよ。平日の木曜日なのに。こんなに人がいるんだ、とびっくりしました。桜が咲いていたのもあったと思うんですけど。昨日も銀座に行ってみたら、ホコ天はかなり人が多かったですね」(上念氏)
お花見の有名な場所では、自粛要請の看板が立っていても人が集まっている、と指摘する寺島アナに、上念氏も「集まってますね。『シート敷くな』って書いてあっても敷いてます」と応じた。
こうしたなか、政府はGo To トラベルの再開を見据えた新たな観光促進策「ブロック割」を今月からスタートした。同一都道府県内での旅行などに限って費用を補助してきた県民割の範囲を拡大したもので、全国を6つに分けたブロック内であれば、県境をまたいだ旅行などでも1人1泊あたり最大7000円を国が補助するという。
ただし、今日からこの枠組みに参加するのは15の道と県にとどまり、東京都は参加を見送る。観光促進策が進む一方で、自治体は新型コロナの感染者の推移を慎重に見守っている状況だ。
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