なぜDXの番組始めた？番組にかける思いとは？…「L is B」代表横井氏語る

まずは横井太輔氏がこの番組にかける思いを語った。

横井太輔氏「DX（デジタルトランスフォーメーション）というテーマなんですけど、IT用語ってそれ自体たいしたこと言ってないのに、割と難しく捉えられる。むしろ業界ではわかりづらいことが価値感があるみたいな風潮があるんですよ。私たちは現場のお客様向けにサービスを提供しているんですけど、現場っていろんなソリューションをわかりやすくしないと使えないわけですよ。わかりやすくするには、どうしたら良いか？と思った時に実際取り組んでいる人にお話を聞いて私たちも学ばせていただこうと思いましてこの番組を企画しました」

松井佐祐里アナ「たしかに、難しいイメージありますね」

横井「かみ砕いていけたら良いですね。そして、この番組のテーマが”温故知新”。昭和の時代は人と人のリアルなつながりが密だった気がするんですけど、今ちょっと声をかけるだけで不審者だと言われてしまう。個人主義が一概にだめだとは言いませんけど、そういうイメージに振り回されないように、古いものも今に置き換えるとこういうものなんだよねというようなことをかみ砕いていけたらなと思って、この番組のテーマにさせてもらいました」

今回は第1回目ということで、横井太輔氏が代表を務める株式会社L is Bがそもそもどんな会社なのか？横井氏自ら説明した。

松井「L is Bを創業しようとしたきっかけは何ですか？」

横井「iPadの登場で新しい時代が来ると感じたからです。当時、私はパソコンのソフトを作っている会社にいました。パソコンは前15度。座ってるのが90度だとすると前15度前にかがんで仕事します。でも、iPadは後ろ15度なんです。ソファにもたれながら出来るんです。この前後30度の差が世の中大きく変わるなと思って、iPad向けのソフトウェアを作ろうと思い切って独立しました」

松井「そんなL is Bの特徴はどんなところですか？」

横井「当社はミッション、ビジョン、バリューという会社の定めた方向性を決めています。私たちは技術を持った会社です。この技術を人々の笑顔のために、使いたいというミッションを掲げているんですね。ＩＴツールというのは、今までできなかったものができるようになる、わくわくさせるようなものだと思っていて、それを具現化して実現できるようなわかりやすさとか楽しさとか便利さとか、こういったものが私たちの特徴です」

松井「具体的にどんなサービスを展開されているのですか？」

横井「主力サービスは３つあります。１つは“direct”という現場向けのビジネスチャット。ＰＣでも使えるんですが、スマホ、タブレットの方が使いやすい、立って現場で働く人が使いやすいサービスということでやっています。2つ目はＡIによる自動解析できるFAQサービス。3つ目は“direct”をベースにしたスマートワーキングソリューションというサービス。残業を抑制する仕組みです」

そして、番組の後半では、横井氏がDXをどう捉えているか？について話した。

横井「デジタル化はビジネスにおいて必要だと思っています。これから我が国は人口が減ってきますし、労働生産人口が減ると生産性を高めていかないと社会機能不全を起こしますのでデジタル化というのは、すごく大事だと思っています。ですけど、あくまでデジタル化というのは手段なので、何でもかんでもデジタルにしたら良いとは思っていません。紙には紙の良さがある。デジタルにはデジタルの良い所がある。うまくバランスを取りながら目的に進んでいくことなんじゃないかなと思います」

「L is B presents　現場DX研究所」は毎週月曜20時～20時30分まで文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。