橋本聖子さんが冬季・夏季五輪の二刀流で得たもの。昨年「火中の栗」を拾いに行った理由とは?

橋本聖子さんが冬季・夏季五輪の二刀流で得たもの。昨年「火中の栗」を拾いに行った理由とは?

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3月4日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)内「小谷実可子のキープドリーミング」に、参議院議員で東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会会長も務めている橋本聖子さんが出演。前週(2月25日)に続いての出演で、冬季・夏季五輪の両方に出場することのメリットや大会組織委員会会長に就任するまでの経緯などが語られた。

まずは放送当日から始まる北京パラリンピックの話題に。

橋本「“パラリンピックの成功なくして東京大会の成功なし”と言い続けてきたので、東京のパラリンピック(の実現)は本当に感動でした。そして日本が、あるいは世界が今やらなければいけないことがすべて詰まっていたのがパラ(リンピック)だと思ったんです。多様性と調和であったりバリアフリーの街づくりだったり。今回の冬季大会もその思いを引き継いでほしい」

話は橋本さんも経験した「冬と夏のオリンピックに両方出場」という二刀流に及ぶ。橋本さんによれば、冬と夏に異なる競技へ挑むことで相乗効果が得られたという。

小谷「今回の北京オリンピック・パラリンピックもそういう選手がいますよね?」

橋本「そうなんです。昨夏の東京大会に出て、今回の北京大会にも出るというのが3人も。準備期間も大変だったと思います。今回は間隔が半年ぐらいしかなかったので」

小谷「種目(競技)が変わるということは、仲間や環境も変わるわけじゃないですか」

橋本「逆に精神的なプラスになっていると思います。私はスピードスケートから自転車競技に行くことで、スピードスケートの練習で“これは無駄だったんだ”とか“これはすべきなんだ”と(いうのがわかった)。ものすごくリスクは背負うんですけど、思い切ってリスクをプラスにしようと飛び込んだら相乗効果になる。今回の3人もそう思っているのでは。」

さらに冬と夏での選手村の雰囲気について。

小谷「夏と冬っていうと、選手村の感じや規模も違います。夏だと選手村もワーッとしていて。」

橋本「夏は本当に“祭典!”、冬は“ファミリー!”という感じがする。冬なので“みんなで暖め合おう”という雰囲気。チーム・ジャパンで、盛り上がりはもちろん一緒なんですけど。“家族”という感じかな、冬は。」

最後に時間を遡り、「東京2020」の話題に。大会組織委員会会長の就任までの慌ただしい様子を顧みた。

小谷「(森喜朗・前会長が辞任して)聖子さんがなかなか受けてくださらないから、私に火の粉がふりかかって、生きた心地がしなかったんですよ(笑)」

橋本「あのときはまだオリ・パラの担当大臣を務めていて。勝手に辞めることはできないし。公職だったので(組織委員会会長への就任は)“まさか”でした。」

小谷「決断をされた理由には何が?」

橋本「メディアでこぞって“火中の栗拾い”だと言われたんですけど、私は火中の栗は宝物だということをわかっているので、アスリートとしてというか、オリ・パラを経験してきて。それを取りに行くのは私じゃなきゃダメなんだというふうに火がついて、火の中に飛び込んでいったというか(笑)」

野村アナ「橋本会長と小谷SDになって。この番組で小谷さんがずっと言っていたのは“いちばんしっくりした”“この人がトップでよかった”ということ。」

橋本「そんなことはないですけど、私はそれまでの組織で森会長が準備してくださったことに乗っかるイメージで。とにかく元気よく、謙虚にいかせてもらおうと。(就任に)反対意見が多かったので、いかに理解してもらうかと、徹底して謙虚な姿勢でいきました。だけど心だけは“絶対に、やるんだ”と、結束がすごかったんです。実可子と聖子の最強コンビですよ、特にジェンダーの問題については。」

ジェンダー平等の推進も含めて様々な意義のあった東京大会。まだ語られていない意義について、次週で触れられることとなった。

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。小谷実可子氏は毎週金曜11時台に登場。橋本さんは次週・3月11日まで3週続けて登場予定となっています。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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