【西武】期待は高まるばかり、ライオンズのドラフト1位ルーキー隅田知一郎(ライオンズナイター)
プロになったら誰と対戦をしたいですか?新人投手によく聞く質問である。
西武のドラフト1位ルーキー隅田知一郎は「オリックスの吉田正尚選手と対戦したい」という。まあそうだろう。豪快かつ巧みな打撃で2年連続の首位打者である。
しかしその理由が振るっている。
「西武にとってオリックスに勝つということは今年の重要なポイントになると思うので」
初のキャンプである。これは自分のことで精一杯であろうルーキーのコメントではない。
昨年の対オリックスの成績は8勝15敗2分、チームの対戦防御率は4.02。
そして吉田正尚の西武戦の打率はなんと.409である。打たれまくったのだ。
それを踏まえてのコメントであれば、この隅田、大変な大物と見た。
42年ぶりの最下位に沈んだライオンズ。要因はいろいろあろう。
何といってチーム防御率3.94はリーグワーストである。今年は何としてでも投手陣、特に先発投手の整備が急務で、今キャンプ最大の注目ポイントだ。
2月の頭から南郷のブルペンに足繫く通う辻監督は「高橋光も今井も松本も仕上がりが早い」と目を細める。しかし昨年の戦力+αの伸びしろがどうしても欲しい。
新人投手に過度の期待はできない。
隅田本人も「いろいろ経験して次につながる一年にしたい」と言う。
だがキャンプでの実戦形式の練習でも、並み居る先輩たちの中で臆するところなく練習する姿に、いやがおうにも期待は高まる。
プロ初マウンド、1球目は何を投げますか?
「森さんの言う通りに投げます。あ・・・キャッチャーが森さんとは限りませんよね」
ルーキー隅田知一郎の眼にはすでにプロのマウンドの景色が見えている。
(文:長谷川太)
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