“流しのブルペン捕手”が独自入手!マル秘 プロ野球スカウトの裏ワザとは?
凄いボールを投げる投手がいると聞けば、全国どこにでもミット持参で飛んでいき、実際に球を受けて記事を書くスポーツライターの安倍昌彦氏。2月8日「くにまるジャパン極(文化放送)」では、安倍氏がスカウトマンから直接聞いた“推しの選手”をドラフト会議で球団に指名させる裏ワザを教えてくれた。
野村邦丸アナ「プロ野球のスカウトって1年間どんなふうに過ごしているんですか?」
安倍「1年中各地を回っておられます。自分がコレと見定めた選手の成長過程を追いかけておられるんですね。スカウトは1球団に10人近くいて担当地区別に活動されています。どこどこ高校にこんな選手が入った。これは追いかけるべきだ!そういう選手を1年中追いかけているのがスカウトの仕事です」
邦丸「ドラフト会議の前に各球団の内部で行うスカウト会議があるそうですが、ここで各スカウトは自分が惚れ込んだ選手を球団に指名してもらうため、涙ぐましい努力をするそうですね?」
安倍「去年、あるスカウトが推す高校生ピッチャーがいたんです。ところが、この選手が最後の3年生の夏の前に調子を崩しちゃったんです。今の状態のまま決定権を持つ部長格のスカウトに見せたら指名候補から外されてしまう。ですので、このスカウトは自分のリストからこの選手の名前をわざと消したらしいんです」
邦丸「わざと?」
安倍「そう。夏の状態を見せてもガッカリされるだけですから。その後もこの選手を見続けていたら、秋以降、だんだん状態が上がってきたんです。そこで、この選手にきちんと退部届を出させた上で球団に呼んでテストをさせたんです。このテストを部長格のスカウトに見せところ『ええやないか!』ということでOKになったんです」
邦丸「へぇ~」
安倍「“探して”“見定める”というのがスカウトの仕事ですが、その後に“獲る”っていう一番大事な仕事もあるんです」
邦丸「我々ドラフトしか目がいかないけど、まずチーム内でのスカウト同士の競争に勝たなきゃいけないわけですね」
安倍「それぞれのスカウトがそれぞれこの選手で勝負したいんだっていう札を持ってます。それをスカウト会議の時にぶつけ合っているんです。スカウトの人たちのアピールの上手下手で指名候補が変わってくるんです」
この他にも安倍さんは「スカウトの裏事情」をたくさん教えてくれました。気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
安倍さんは番組の「くにまるさんお客さんですよ」と「くにまるバラエティー」の両コーナーにご出演です。
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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