北京オリンピック開幕!―その舞台裏では ~2月4日(金)斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

北京オリンピック開幕!―その舞台裏では ~2月4日(金)斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

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日本時間4日午後9時、北京オリンピックが開幕した。西側諸国が「外交的ボイコット」を実施する一方で、ロシアのプーチン大統領はオリンピックの開会式に出席、開会式に先立って習近平国家主席との会談も行った。平和の祭典、オリンピックの裏ではどのような政治的駆け引きが繰り広げられているのか。

斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」のメイン・コーナー「ニュースサキドリ」では、「ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ」、「台湾VS中国 謀略の100年史」等、中国関連の著書を多く出版している、講談社特別編集委員の近藤大介さんに電話を繋ぎ、話を聞いた。

 

今回のオリンピックでは、西側諸国を中心に多くの国が「外交ボイコット」を実施しているが、習近平政権へのダメージは?

かなりの重圧となっている。その為、中国は参加する181人の選手の中に9つの少数民族の選手を入れて、少数民族の事も考えてオリンピックを開催している事をアピールしている。ただ興味深い事に、中国の人権問題を世界で一番非難していたアメリカが、ウクライナ問題でロシアを説得出来る可能性がある国は中国しかいないと言う思惑から、最近は中国に対し友好的な姿勢を示している。

2月1日は中国の春節だったが、この日ブリンケン国務長官は国務省のホームページと自身のツイッター両方で、「春節おめでとう、素晴らしい年になる事を祈っています」とわざわざコメントしていて、アメリカのバイデン政権の中で、中国の人権問題が一時的に吹っ飛んでしまった感じがある。

 

オリンピック期間中は、ロシアはウクライナへ侵攻しないと考えて良いのか?

中国はロシアに対し、平和の祭典であるオリンピックの期間中はウクライナへの侵攻はやめて欲しいと再三要請している。2008年の夏の北京オリンピックの際は、8月8日の開会式当日にロシアがグルジアの南オセチアに侵攻、中国の五輪外交が台無しになった。習近平国家主席は当時、国家副主席として準備に当たり苦い思いをしたので、同じ事を再び起こさない様プーチン大統領に強く要請していると思う。

習近平国家主席とプーチン大統領は、4日の会談後、北大西洋条約機構(NATO)の更なる拡大に反対する共同声明を発表している。

 

旬のニュースをジャーリスティックな視点で掘り下げる文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」は月~金 午後3時半~5時50分に放送中。

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