石油元売り会社への補助金、販売価格に反映されるのか? ~1月27日斉藤一美ニュースワイ ドSAKIDORI

石油元売り会社への補助金、販売価格に反映されるのか? ~1月27日斉藤一美ニュースワイ ドSAKIDORI

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政府は27日、ガソリンや灯油等の価格を抑える為の「ガソリン価格抑制策」の適用を開始した。政府のこの対策、ガソリンの販売価格にどの程度反映されるものなのか。「ニュースサキドリ・後半」(午後4時04分~)では、東京・豊島区にあるガソリンスタンド「中央石油・池袋サービスステーション」を取材。マネージャー・渡邊一央さんに現状を聞いてみた。

店員さんに取材をした記者からは、「(きょうは)いつもの2割くらい(給油する客が)少ない」、買い控えたり、「2000円だけ」など低額でガソリンを入れる人が目立つとの報告が入る。

 今回1リットル当たり3.4円の補助金が元売り会社に支給されるが、ガソリンを買う時には(卸売価格は)どのくらい下がって供給されるのか?
―今日から値段が改定になったが、3.4円の補助金が出る(=支給される)一方で、原油価格に2円50銭の値上げが入ってきているので、実際には先週より90銭の値下げ価格(=卸売価格)で連絡が来ている状態。(90銭)値下げされた(卸売価格)燃料が入ってくるのはうちでもあさって(1月29日)以降になる。あさって入ってきてもすぐに(販売価格を)90銭下げて売るかというとなかなか厳しい状況。

 (補助金の支給によって)スタンドでの販売価格が3.4円安くなると勘違いするお客さんもいるのでは?
―そう思っていらっしゃるみたい。(元売り会社に補助金が出るという)報道が出る、3、4日前から、ガソリンの売上げ(=販売量)が減ってきている。
つまり、27日に、政府が元売り会社へ補助金を支給し、卸価格の高騰を抑制するという今回の対策が発動されることで、販売価格も安くなると思った利用客が事前のガソリン購入を控えたということなのだ。

 (今回の対策で)販売価格には、どの程度反映出来そうか?
―(価格を)下げるのは今週に関してはできないと思う。年が明けてから、(卸売価格は)9円値が上ったが、販売価格は5円しか上げていない。4円かぶっている状況。90銭下がったところで、じゃあ、もう少し安く売るかとなると、自分たちの首を絞めるような感じになってしまう。

 もし近くの店が販売価格を下げたらどうするのか?
―ガソリンスタンド業界の悪いところで、売れなければ少しでも(価格を)下げればお客さんが回って来ると勘違いを起こすと、「となりの店が1円下げるとうちも1円」、「またそこが下げたら、うちもまた1円」という悪循環に陥る可能性があると思う。そうならないように何かしら考えていかなければならないと思う。

ガソリンの販売価格は、全国のガソリンスタンドが輸送費や利益を考慮して、個別に決めることになっている。原油の高騰により、すでに値上がりした(状態の)卸売価格でガソリンを購入したスタンドは、利用客の「1円でも安く」の期待感に応えるべく、販売価格を据え置き、(その差額を)スタント側が負担するという現実に直面している。

「消費者と小売店のかぶっている負担が大きすぎる」と感想を述べたのは、この日のコメンテーター・安藤優子さん。

政府は、今回の対策を手柄のように声高にするのではなく、「元売り会社への補助金支給=ガソリンの販売価格の値下げ」という誤った認識をしている利用者に対して、今一度公の場で説明する責任がある。決して、スタンド側に任せるのではなく。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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