あの古川登志夫にも“黒歴史”の役があった! 1月25日「くにまるジャパン極」
「うる星やつら」の諸星あたる、「機動戦士ガンダム」のカイ・シデン、「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男など数々のキャラクターの声を演じてきた伝説の声優、古川登志夫さん。1月25日「くにまるジャパン極(文化放送)」では、古川さんが長年封印してきた“黒歴史”の役について語った。
野村邦丸アナ「『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男って最初は古川さんじゃないですよね?」
古川「そう。一代目は大塚周夫さん。ダミ声でやってらっしゃいましたよね」
邦丸「ねずみ男は大塚周夫さんっていう大きな存在がやってて、その後やるわけでしょう?これどうなんですか?」
古川「地獄ですね。こんなイヤなことないですよ。ただボクは5代目なんですよ、実は。3代目の富山敬さんがボクに近い声質っていうのもあって、富山さんみたいに軽妙にリズミカルに言えたらいいなって追っかけてたんです。ですので、ねずみ男は先輩がやっていた役ではありますが、例外で一度やってみたかった役なんです」
邦丸「冨永みーなさんがカツオ君やる時も、高橋和枝さんの雰囲気を踏襲するのか、自分の世界を出すのか悶え苦しんだって聞いたことがあります」
古川「似てればマネだって言われるし、似てないと全然雰囲気合ってないって言われるし、どっちにしても勝てないんですよね」
邦丸「そうなんだ」
古川「山田康雄さんの後、ルパンやった時は“ディスリのお便り”“アンチレター”が山ほど来ましたよ」
邦丸「山田康雄さんが旅立たれて、その後、栗田寛一さんがルパンを受け継ぎましたが、その間を繋ぐように古川さんがルパンをやられていたんですね?」
古川「飲み会なんかの時、よく『フ~ジコちゃ~ん』ってやってたんですよ。そしたら『よく山田さんのマネしてるじゃないか。あんな感じでやれば』って言われちゃって…」
古川「『一言だったらできるけど、ずっと喋るのは無理です』って最初お断りしてたんですよ。これは僕の“黒歴史”です。ずっと伏せててキャリアから消してたんです。ごく最近になって1本でもこんな大作やらせていただいたんだから光栄だなって思ってこっそり戻したんですけど…」
邦丸「言えなかったんだ、古川登志夫ともあろう人が!」
古川「手紙が段ボールいっぱいで届くんですよ。『とっとと辞めろ!』とか屈辱的なことが書いてあって、読みながら足がガタガタ震えてくるんです」
邦丸「今まで築き上げてきたものが音を立てて崩れてくような…」
古川「ほんとキツかったです」
邦丸「ネットの時代じゃなくて良かったですよね?」
古川登志夫さんはこの他、過去に演じた数々の役の思い出をたくさん語ってくれました。radikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
古川さんは番組の「くにまるさんお客さんですよ」と「くにまるバラエティー」の両コーナーにご出演です。
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。