なぜワクチンパスポートを使わないのか 重点措置下での「酒類提供」 ~1月20日「おはよう寺ちゃん」
1月20日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、東京都をはじめとする首都圏の5都県での「まん延防止等重点措置」決定後の要請内容、特に飲食店について、木曜コメンテーターでエコノミストの村上尚己氏と寺島尚正アナウンサーが意見を交わした。
そもそも効果の有無に客観的データが無い
1月21日から2月13日まで、東京都、埼玉県、神奈川県、群馬県、千葉県を含む13都県にてまん延防止等重点措置が実施される。
気になるのが飲食店での酒類の提供だが、感染防止対策を実施する認証店では酒類の提供を可能とされている。営業時間は政府の基本的対処方針に沿って原則認証店は夜9時まで、非認証店の営業時間は夜8時までとなっている。お酒の提供は東京、神奈川、群馬が夜8時、埼玉が夜8時半、千葉は夜9時までとなっている。
寺島アナが「お酒の提供は少し緩くなったんですが、どうですかこれ」と村上氏に質問すると、村上氏は「(酒類の提供時間が)9時までとか8時までに差があるのかわからないですし、効果がどれくらいあるのかということですよね」と回答。
「これは前も言われていましたが、例えば東京と埼玉で(酒類提供の終了時間が)30分とか違うと、そっち(遅い地域)に流れていっちゃうんじゃないかと言われていますけれども、それよりもなによりも、先ほど村上さんがおっしゃったように『これ効果あるのかな』ということですよね」(寺島アナ)
「そもそもそこが明確じゃないのが千葉の問題だと思いますし、埼玉県が『ワクチン・検査パッケージ』を利用しているわけですよね。ヨーロッパだとワクチンパスポートが厳格に使われているわけですよ。これを見せないとレストランに入れないというのがほぼほぼ浸透しているわけですよね。何のためにこれまでワクチンを打って社会を回していこうとしたのか。(中略)経済を回していくことと感染の予防を両立するのにワクチンパスポートは重要だと思うので、これを真面目に使うべきだと思いますけどね」(村上氏)
また、寺島アナは、「具体的な数字とか例を出してくれないんですよね。例えばまん延防止等重点措置だって、過去に出した時にこれだけ数字が下がったんですよと示してくれたら、我々だってある程度納得できるんですけど、(中略)『過去の例から効果があります』だけですから」と過去の結果に基づくデータを示すことなく流れ作業のように政策を出していると指摘する。
「官僚的に『前やったからまた引き続きやります』と。政策効果を確かめたんですか。『何もやっていません』だと政策としても合理的でないし、どうなのかなと思いますけどね」(村上氏)
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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