村上信五くんと経済クン「2022年日本の経済を大予想!」
毎週土曜朝9時~放送している「村上信五くんと経済クン」。
1月8日(土)の講義は、年はじめの恒例行事!
経済アナリストの森永卓郎さんをお招きして、2022年日本の経済を大予想して頂きました。
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【まずは2021年を総括!森永さんが気になった経済ニュースは?】
➀コロナによる医療崩壊
→東京オリンピックとの直接な関係はなかったが、夏頃に自粛が緩んだ。そうしてやってきた第5波は、医療崩壊をもたらした。
➁岸田内閣の経済対策
→55兆7000億円という市場最大の財政支出といわれたが、実際に補正予算に盛り込まれた経済対策費は32兆円。その前の年度より6割減。給付金は14%の国民にしか配られていない。最大200万円だった持続化給付金と比べて、事業復活支援金は最大250万円だが条件があり、売上高が5億円以上の企業で50%以上売り上げが減った企業しかもらえない。しかし、中小企業で5億円以上の売り上げがある会社はなかなかない。あったとして、そんな企業が50%売り上げが減っているとは思えない。それ以外の企業は100万円に下がってしまった。見た目は良さそうが、実態は異なっている。
➂国交省統計不正問題
→建設工事受注統計を水増ししていた。昔から噂はあったが、証拠が出てきたことにより明らかになった。GDPの速報に影響を与える。指示はなく、官僚が忖度で行った可能性が高い。しっかり第三者委員会に調べてもらいたい。
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【2022年日本の経済・注目ポイント】
➀北京オリンピック後の米中衝突
→軍事衝突の可能性がささやかれている。森永さん自身は、米中対立はプロレスと同じだとみている。戦うと大きな被害が出ているのは分かっているので、本気ではなくパフォーマンス。もし戦争になってしまったりしたら、日本も巻き込まれるのは必至。絶対にそうなってほしくはない。
➁バブル崩壊
→アメリカのバブル継続は2021年末で91ヵ月となる。いつはじけるかは分からないが、5月からアメリカが金利を上げ始めると思われるので、それがきっかけになるかもしれない。日本はアメリカの株価が下がったら道連れとなる。森永さんはバブル崩壊に備えて全て株は売った。
➂次期日銀総裁人事
→2023年の春に黒田総裁から交代する。その後任が誰になるか。引き締め派になると景気が落ち込む。この人事が経済の命運を握ることになる。
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とにかく米中の軍事衝突は避けてほしい!と感じた講義でした。また、今後の新型コロナウイルスの感染状況によっても経済はどんどん変わってくるのだろうな…と感じました。まだまだ先が見通せない状況が続きますね…。そして、去年も森永さんがおっしゃっていたバブル崩壊も注視していきたいと思います。
坂口愛美
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この記事の番組情報
村上信五くんと経済クン
土 9:00~10:00
「経済初心者」の村上信五が、ゲストの方に教えを請いながら 「お金」に強くなってゆく番組です。 「お金持ち」しか持っていない情報を イチ早く皆さんに提供できるよ…