大西連「女性もいる。ほとんどが非正規雇用者」10年前と変化した食料品配布への参加者とは〜12月24日「大竹まこと ゴールデンラジオ」

大西連「女性もいる。ほとんどが非正規雇用者」10年前と変化した食料品配布への参加者とは〜12月24日「大竹まこと ゴールデンラジオ」

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12月24日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)に、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長の大西連氏がゲスト出演し、ご自身の活動のきっかけや食料品の配布や生活保護の重要性を説いた。

自身も引きこもりの経験があるという大西。自身の経験が認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいへの参加につながっているという。初めて炊き出しに参加した時の経験が胸に残っているという。

「当時、22~23で初めて炊き出しに参加した。順番にカレーを渡していくのだが、ある方に手が触れそうになった時に無意識に手を引っ込めた。それにしまった!と思って、顔を見たら気が付かなかったのか気にしなかったのかいつもありがとうねと言われた。手を引っ込めたということは、無意識に差別をしていたということ。1回行っていいことしたということでは済まされないとトゲの様なものが残った。何回も行くうちに名前を覚えるような関係になると、一人一人の現状に目が行くようになる。何故、この人には家が無いのか。何故、炊き出しに来ているのか。何故、役所に行ったら、こんな対応をされるのか。これはしっかり対応していかなければと感じた」

役所の酷い対応とは・・・

「悪気はなかったと思うが、勇気をもって役所に相談に行った人に今までなんでこんな生活ができたんだとか、説教的なものがあったり、当時はまだ個室ではない、貧困ビジネスと言われるような施設に入れられたり、そこを飛び出たらその人が悪いと言われたりという人を何人も目の当たりにした」

大竹は、大西の話を聞いてこう切り出した。

「生活保護の前の段階を枠組みしておかないと、何もなくなってから生活保護になってしまってもそれはそれで苦しいものがある。そうじゃないところで国のシステムを作る必要がある」

現在、新宿で14時に行われているの食料品配布会には何人が参加しているのか・・・

「一番多かった時期で400人。2020年の4月から毎週やっているが、始めた当初は100人くらい。この1年9か月で4倍くらいに増えている我々も想定していなかった規模になっている」

この配布会が開催されるようになって10年以上が経つが、当時と今では配布会にくる層も変わってきているという。

「自分が関わり始めたころは野宿の方、ホームレスの方、派遣で地方で働いていた方、30~40代の男性からもう少し上の日雇い労働をやっている方が中心。今の400人はもっと年代が若く、女性もいる。ほとんどが非正規雇用者。職種はそれぞれで、飲食店で働いていた方、ホテル、観光業のコロナ関連で職を失った方から清掃、警備、フリーランスの方までいる」

大西は大竹からこれからの「もあい」の活動に関連して、政府に求めることはと問われると、

「政策的な話で言えば、扶養義務をなくすくらいの大きな改正をして、生活保護の申請をしやすくする。そして、生活保護の前のセーフティネットを増やす。今回はコロナでMAX200万円の貸し付けを受けている人が280万人を超えている。失業した人向けの保証があまりにも足りていない」と答えた。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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