龍馬と土方のコンビが事件を推理?ちょんまげファン必聴!2022年のお正月に楽しみたい「時代劇」はコレだ~12月24日「くにまるジャパン極」
いよいよ年の瀬が迫った12月24日の「くにまるジャパン極」(文化放送)は、コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんをお招きして、これから公開予定の「時代劇」最新情報を伺った。ドラマや映画で今見ておきたい「時代劇」とは?
野村邦丸アナ「2022年にはどんな時代劇があります?」
荻野「来年の1月28日は新作の映画が公開されます。「殺すな」というタイトルで、原作は藤沢周平、主演は中村梅雀さん。監督は井上昭さんという、勝慎太郎さんとも仕事した93歳のレジェンドと言える方なんですが、映像美が各方面で絶賛されているんです。物語は、柄本佑さんと安藤サクラさんという本当のご夫婦が、駆け落ちした男女を演じていて、2人の関係がちょっとうまくいかなくなったところに浪人役の梅雀さんが関わってきます。50数分の短い作品なんですが、すごく「ほろり」とくる映画で、「最近時代劇の映画を観てないな」という方におススメです。紙を張った傘から水がハラっと水が落ちるシーンとか、それだけでとてもキレイなんですよ。まずイオンシネマで劇場公開して、そのあと時代劇専門チャンネルで放送されます」
邦丸「時代劇はお年寄りしか見ないという声もありますが、その一方でありがたいと思うのがNHK。手を変え品を変え、いろんな作品を作っていますよね」
荻野「そうなんです。1月3日にはNHK総合で「幕末相棒伝」というのをやります。坂本龍馬と土方歳三が相棒になって、将軍・徳川慶喜の暗殺未遂事件の真相を、たった2日間で探るというストーリー。向井理さんが土方、永山栄太さんが龍馬を演じます」
邦丸「龍馬と土方って敵同士ですよね。無理があるけど」
荻野「いやいや。脚本は映画「超高速!参勤交代」の土橋章宏さんなので面白いに決まっています。時代劇って自由なんですよ。もう目撃者は誰もいないので、龍馬と土方が相棒でも知り合いでもいいじゃん。私は全然ありだと思います」
荻野「さらに来年9日からは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まります。取材の関係で台本を読ませていただいたんですが、おもしろい!鎌倉幕府を開いた源頼朝が亡くなった後リーダーがいなくなっちゃって、13人集まって政治をやっていこうとして混沌とする物語です。小栗旬さんは、かなり歴史に詳しい人しか知らないような北条義時という方を演じるですが、初めこの人は本当に主役なのかな?というような雰囲気なんです。そこからじわじわと人間ドラマがあるんです」
邦丸「脚本が三谷幸喜さんだから、いわゆる三谷劇場でしょ?1つの舞台の中で、いろんな人が入り混じって、疑心暗鬼があって、策略があって、誤解があって、そういう感じですかね?」
荻野「おっしゃる通り!頼朝は大泉洋さん、源義経は菅田将暉さんが演じています。歴史的には頼朝が義経を討つんですが、大泉さんが頼朝をどう演じるのか、面白そうじゃないですか?私が注目して欲しいのは、小栗旬さん演じる北条義時のお父さん、時政役の坂東彌十郎さんです。この方、テレビにあまりお出にならないんですが、面白いお父さん演じてらっしゃいますのでぜひマークしていただきたいと思います」
荻野「“晴天を衝け”とはまた違うスタイルの大河ドラマです。こうした作品を通じて時代劇が好きな方が増えれば、今元気がないといわれている撮影所にも応援の声が届くと思います」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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