カインズが東急ハンズを買収した「2つの理由」 ~12月23日「おはよう寺ちゃん」

カインズが東急ハンズを買収した「2つの理由」 ~12月23日「おはよう寺ちゃん」

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12月23日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、ホームセンター最大手のカインズが東急ハンズを買収すると発表した件が話題に挙がり、寺島尚正アナウンサーと木曜コメンテーターでストラテジストの嶋津洋樹氏がこれについて意見を交えた。

コロナ後の世界での成長を見据えている企業

東急ハンズは1976年に創業された。多彩な品揃えで都市型生活雑貨店の先駆けとなったが、近年はインターネット通販の影響などで業績不振が続いていて、今年3月期連結決算の最終利益は71億円の赤字と、2期連続の最終赤字となっていた。10月には大型店の東京池袋店を閉店している。

一方で、ホームセンター業界は大いに盛り上がっているようで、寺島アナは「昨年度の国内ホームセンターの売上高は4兆2680億円で、初めて4兆円の大台に乗りました」と説明する。

嶋津氏はカインズによる東急ハンズの買収について2つのことを分析する。

「1つはやっぱり本業回帰ということで、(東急ハンズの)親会社は不動産会社の東急不動産(ホールディングス)なので、本業とは離れている業種ということで、本業回帰を向かっていると。それからもう1つはコロナの中で通販なんかがすごく増えたわけですよね。だから店舗での販売が難しくなっている。新しい成長戦略を考えた時に、本業に回帰したいし、東急ハンズ自体は新しい状況に沿って成長すべきだということで、専門のカインズのほうに売ったということですよね」(嶋津氏)

これを受けて寺島アナも、カインズと東急ハンズのケースを通じて、小売業界の再編が出てくるのではと指摘する。

「この動きは国内だけじゃなくて、海外でも生活必需品の一部を切り離してみたりだとか、薬も一部切り離したりだとか、いろんな業種で進んでいるので、コロナの後を見据えて何で成長していくのかを企業は考えていますね。オミクロン株はありますが、ワクチン接種が進んでいくなかで、それが終わった後をみなさん見据えているということですね」(嶋津氏)

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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