神田沙也加の偉業を忘れてはいけない〜12月20日「くにまるジャパン極」
女優の神田沙也加さんが12月18日に札幌市内のホテルで亡くなった。12月20日「くにまるジャパン極(文化放送)」では、番組のエンタメ担当・笠井信輔氏が沙也加さんの女優としての実力を熱く語った。
笠井「芝居やミュージカルを観に行かせていただくと、楽屋を訪ねて神田沙也加さんと少しお話をしたりする接点はありました」
笠井「皆さんもそうだと思うんですけど、僕も“なぜ?”っていう気持ちです。芸能人の方が急死される場合は、仕事がなくなったりだとか、以前はあった人気がなくなってしまったりだとか、色んなお悩みがあると思うんですけど、沙也加さんはそうではないと思うんです」
笠井「確かに“松田聖子さんと神田正輝さんのお嬢さん”という極めて特別な環境で育ってきました。最初に覚えた言葉が『パパ』『ママ』でななく『マスコミ』だったとか、そんな伝説的な話もあります。デビュー当時は“聖子の娘”“正輝の娘”だったかもしれません。でも、今の若い人からすると『松田聖子って神田沙也加のお母さん?』『あの旅番組やってる神田正輝って沙也加のお父さん?』…そっちなんですよ!両親の十字架っていうのは我々が見てるぶんには払拭されていると思うんですけど…」
笠井「神田沙也加さんがやってる【マイ・フェア・レディ】っていう作品、この主役はそんな簡単に就ける役じゃありません。主役のイライザっていう方言がキツくてハスッパな女の子が貴婦人になっていくというミュージカルですが、映画ではオードリー・ヘプバーンが演じました。日本の舞台の初演は1963年。58年前から1000回以上続いてる作品で初演は江利チエミさん、そして雪村いづみさんが続いて、その後、歴代の宝塚のトップスターが受け継いできました。それから栗原小巻さんが演じ、その後は大地真央さんが長く長く、このイライザという役を守ってきたんです。その大役に神田沙也加さんが大抜擢されたわけですが、非・宝塚の女優がやるのは栗原小巻さん以来、実に38年ぶりという大変大きな出来事だったんです。テレビだけ見てると『あんまり出てないな』、『【アナ雪】のアナぐらい』って思うかもしれないけど、神田沙也加さんはミュージカルスターとして、とてつもなく大きな存在だったんです」
笠井「4月からは【銀河鉄道999】のメーテル役が決まっていました。きっと我々にはわからないような心の悩みとか痛みがあったんだと思います。でも、そういう神田沙也加さんの実績っていうのを僕らは忘れてはならないんだろうと思います」
この後も笠井氏は神田沙也加さんに対する熱い思いを語っています。もっとお聴きになりたいという方はradikoのタイムフリー機能をご利用ください。
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