金子勝「来年は相当厳しい年になる」今後の日本に訪れる値上げラッシュとは〜12月17日「大竹まこと ゴールデンラジオ」
12月17日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)大竹紳士交遊録に金子勝が登場し、2022年の日本に訪れる値上げラッシュとその要因を語った。
来年は相当厳しい年になると語る金子。その要因とは・・・
「コロナで2年間生産が止まっている。それをもう一度立ち上げるのはすごく時間がかかる。甘く見てるんじゃないか。オイルショック並みのことは起きても不思議じゃない。厳しい目で見ていかないといけない。来年は値上げラッシュになる。パン、パスタ、マヨネーズから日用品も全部上がる」と、コロナによる供給不足によって数多くの商品の値段が上がると指摘した。
この物価上昇には原因があるという。まず、と前置きして金子の話はアメリカに飛んだ。
「米連邦準備理事会(FRB)は15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的な金融緩和は縮小しますと発表した。今まで、月400億ドル(4兆円)くらい買っていたものを縮小する。22年3月までに止めて正常化すると。22年中に計3回の政策金利の引き上げを見込むらしい」
景気がいいからできるんじゃないの?との大竹の質問には、
「それは難しい問題。景気は良くないんだけど、スタグフレーションは不景気な中での物価上昇。FRBとしては通貨価値を守るためインフレを抑えたい。消費者物価上昇率が6.8%。40年ぶりの上昇率になっていて、これはヤバい!となって金融緩和の縮小を急速に早める表明をした。イギリスでも同様に利上げをしている。世界中で金利を上げる動きが出てきている」
一方、日本は・・・
「日本は超低金利にしながらどんどん財政赤字を出し続けている。マイナス金利で。これを続けていくと、金利差が拡大していく。金利が開いてくると円を売ってドルを買う円安の動きが加速する。今輸入物価は44%上がっている。(円ベースで前年比プラス44.3%)オイルショック並み。これがまた上がっていく。8年も9年も金融緩和をやり続けているから、金利を上げられなくなった」
どの程度、値段が上がるのか・・・
「食料品の値上げは1割くらい上がる感覚だと思う」
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