池江美由紀さん「池江流子育て論や体験談に、スタジオ中が涙！」～12月16日「くにまるジャパン極」

野村邦丸アナ「お母さんの美由紀さんは璃花子さんを含む3人のお子さんをシングルマザーとして育てたということで、まわりからは『大変ね美由紀さん！』と随分言われたけど、意外とご本人はそういう風に思っていなかったとか？」

池江「皆さん子育て大変！と思われていると思うんですけど、ポイントを抑えて『ここは手をかけてあげて、ここは放っといてあげる』ということをやってあげれば、それ程大変ではないんじゃないかなと思いますし、それを私の仕事でも生徒さんや、生徒さんの親御さんにご指導しています」

邦丸「美由紀さんご自身は『これがやりたいんだ！』というお気持ちを持ってない女性だったそうですが、幼児教育の場に入っていくきっかけは？」

池江「きっと何か私に向いている、私が人のためになる、喜んで貰えることがあるんじゃないかと思いつつ、何もなく過ごしていたんですが、結婚して子供を持ちたいと思った時に出産の本や育児の本、その後の教育の本など、日本だけでなく海外の先生の書いたものも読んでいたら、もの凄くのめりこんでいきました。自分は何の取柄も無いし、何も成功した経験も無いんだけれども、子供も同じ人生を歩むわけじゃないんだ、自分が一所懸命子供たちに接して行けば、子供たちもたくさんの夢を叶えて、選択肢もたくさん持てるんだと言うのを知って、いつの間にかそれが仕事になって行ったと言う流れです」

邦丸「私、前に長いインタビューを拝見したんですけど、璃花子さんが赤ちゃんの頃、親が指を出すとつかまりますよね？それで体ごと引っ張っていたそうですが？」

池江「おむつ替えの度に親が子供と向き合ってるじゃないですか。赤ちゃんて元々、生まれた時の反射で近くの物を握るんですね。で、私の親指を握らせて、だんだん握る力が強くなってきたら、引っ張って起こして、引っ張って立たせて、最後は釣り上げてっていうのが。生まれて半年になる前ぐらいにはもう、ブラブラぶら下がってました。うちの子が出来るんだから誰でも出来るだろうと思って、仕事場でもやったら生徒さんもみんな出来ました」

邦丸「面白いんですよ、池江さんのお宅や、主宰している幼児教育の場でも、天井に雲梯（うんてい）があるんですよ。雲梯ってメリットあるんだね？」

池江「運動神経がいい子は多分握る力も強いですし、雲梯って肩を回して前に進むじゃないですか。だから肩甲骨がすごく柔らかくなるし、特に水泳は前に出してグッと掴みますよね、それが水をキャッチして、うしろに持っていくってことに……そこまで考えてやり始めたわけではもちろん無いんですけど、水泳に役に立っているんじゃないかと思います」

邦丸「元々、璃花子さんにはそんなに水泳をやらせたくなかったって本当ですか？」

池江「私が小さい頃少しだけ水泳をやっていた時に、選手になってもう練習がきつくてきつくて、どうやってサボろうかしか考えてなくて。色んなスポーツをその後もやったんですけど、やっぱり水泳っていうのは自由に呼吸が出来ない。で、ずーっとプールの底だけ見てなきゃならない。そういった面からも本当に苦しいスポーツだなと思っていたので、出来れば水泳以外で人間力を育てるようなスポーツをして貰いたいなって思っていました」

邦丸「でも璃花子さんは水泳にのめり込んでいったんですか？」

池江「兄と姉の影響で3歳ぐらいから始めたので、スイミングクラブって進級テストがあるんですよ。で、どんどんどんどん進級しなさい、進級しなさいって言って、テストに出されるんですけど、同じテストを受ける子供たちの間でダントツで年齢が低いんです。だから何か変な、泳ぎになっていないような泳ぎなのに合格させて貰って、やっぱり指導者の方たちにはその辺（才能）がわかるのかな～って思いながら見ていました」

お話の最後の方では、池江さんのご長男が語ったという一言に、邦丸・水谷加奈アナウンサーも涙を浮かべるなど、多くのいいお話が聴けた。
そんな池江美由紀さんのユニークな子育て論や、璃花子さんの白血病との戦いの記録が詰まった本『あきらめない「強い心」をもつために』は、アスコムより税込み価格1540円で好評販売中！

「くにまるジャパン極」は平日朝９～13時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。