世界経済が相当心配だと話す金子。その理由は・・・

「恒大集団で一部デフォルト（債務不履行）が起きた。同じ、深圳や広州の佳兆業集団（KAISA GROUP）も債務不履行に近く、香港の株式市場で取引停止になった。バブル崩壊に対して、みんな甘い。恒大集団には国も入っているからパニックにはならないと思うが、不動産市況は相当悪くなる。GDPの３割を占めている（不動産部門が中国のGDPに占める割合は2020年には約7.3％だが、関連業界を含めた広義の不動産業は中国の経済活動の約29％を占めている）から、ボディブローのように効いてくる。９０年代の日本を例に挙げると、値段がだんだん下がってくるから、取引が成立しなくなってくる。みんな損が膨らんで売りたくてしょうがなくなるから、止まらない。深圳や広州は中国の新しく台頭している地域。そこから壊れていくのは、中国全体で厳しくなる」

中国の対外貿易、18カ月連続でプラス成長というニュースもあるが・・・という指摘には、

「バブル崩壊前の一端。株価や不動産が欧米では上がっている。かつ、円安なので形の上で膨らんでいるだけ。実態として、石油の値段が下がったので落ち着いて見えるだけで将来的にはかなりまずい商況」と、危機感を訴えた。

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