「一人飲み」は疑似一家団欒だから楽しい!お酒の飲み方で人生が変わったアフロの元新聞記者が作法を解説~11月5日「くにまるジャパン極」

「一人飲み」は疑似一家団欒だから楽しい!お酒の飲み方で人生が変わったアフロの元新聞記者が作法を解説~11月5日「くにまるジャパン極」

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11月5日の「くにまるジャパン極」(文化放送)は、元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんに、退社や人生を変えたきっかけになった「一人飲み」の楽しみ方を伺った。

稲垣えみ子さんが「一人飲み」をするようになったきっかけとは?

稲垣氏「昔の私は、大人になって仕事もできるようになれば「自由」になれるというイメージがあったんですけど、なんか40過ぎても 一向に「自由」になる気配がない。そんなとき、当時私がいた大阪にいっぱいある立ち飲み居酒屋を見て、ちょっと怖いんですが入りたいと思ったんです。いろいろ失敗しながら一人でお店に入れるようになったらすごい自信がつきました。それまで肩書きなどに頼って生きてきたのが、誰も知らないおじさん達の中に入って楽しく過ごすという、すごい「自由」を得たんです。会社ではなく、どこに行っても人間関係を一から作れるという自信がついたので、多分仕事も辞められたんです。」

一人飲みを実践するようになった稲垣さんの憧れは、映画の「寅さん」だという。

稲垣氏「寅さんってシビアに考えれば、家がなくって、仕事はあってないようなもので、もちろん妻もいないし、いわゆる格差社会の中では、相当厳しいという人だと思うんですが、めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか。全国どこに行っても、ふらっと入ったお店で人の輪を作って、出会った人の家に居候したり、お坊さんなったり、これはすごいと思ったんです。私はその真逆で、立派な仕事があり、家もあって洋服もいっぱい持っているのに、圧倒的な差がある。どこでも周りをハッピーにして、自分もハッピーにする力が、私には全然ないと思っていたんです。その力を付ける修行が一人飲みだったんです。」

しかし、お酒は好きでも一人飲みは腰が引けるという人も多いだろう。そこで稲垣さんに初心者の心得を聞いた。

稲垣氏「一人飲みを始めた最初の頃、私は自己アピールしなきゃいけないと思っていました。その頃、お酒の記事を書いて詳しかったのでうんちくを垂れたら周りが一目置いてくれるような気がしたんですが、やってみたら超真逆で、店の人もハァ?みたいになりました。考えれば当然ですよね。自分が尊重してもらうのではなく、お店や周りのお客さんがハッピーになるように行動しなきゃいけないんです。だから、まずは黙って深呼吸をして、周りの話をよく聞いて、誰かが笑い話をしていたら少しだけ口角を上げるんです。」

くにまる「(笑)」

稲垣氏「お店って呼吸をしているようなリズムがあって、そのリズムに自分も合わせて行くことが大事なんだと気づいたら、そのうち喋るタイミングがつかめてきました。「これおいしいですね」とか良いタイミングで言えたり、リズムの中に入っていけば自由に泳げるんですよ。今は人の方から話しかけてきてくれるようになりました。」

ここで自身も一人飲みをするという水谷加奈アナウンサーが、どうしてもスマホを見てしまうという悩みを相談した。

稲垣氏「一人飲みではスマホは禁止です。スマホを見た途端に、周りへの関心を失って画面だけに関心が向いてしまいます。周りに興味を持たなくなると、さっき言ったお店と呼吸を合わせられなくなるので、一人ぽつんと置いていかれて、お店のいい雰囲気を分断してることにもなるんです。一人飲みは疑似一家団欒なんです。周りの人はみんな、この人は話しかけてほしくないんだなと思ってしまいます。だからちょっとだけ我慢して、スマホを封印して、手持ち無沙汰な時間に向き合うことが大事なんです。」

稲垣さんの話を参考にして、今まで躊躇していた人も一人飲みの世界に踏み出してみてはいかがだろう?

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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