佐藤優氏は衆院選の結果どう見る?「岸田総理と公明党の距離は近づく」~11月5日「くにまるジャパン極」
11月5日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、元外交官で作家の佐藤優氏は10月31日に投開票された衆院選の結果について触れ、「岸田総理と公明党の距離はより近づく」と独自の見解を述べた。
今回の衆院選の率直な感想を佐藤優氏はこう話す。
佐藤氏「野党が権力を取るためには1つの塊になるしかないわけですよね。それでも取れないってことです。ということは今の制度上では自民党・公明党が極めて強いということですね。立憲民主党は共産党と組むという禁じ手を取ったのですが、有権者はそこの所は勘弁してくれというのが率直なところだったんでしょうね。」
そして、共産党と公明党についても触れる。
佐藤氏「共産党は、10月7日の新聞、赤旗で志位和夫委員長が政権交代に向けた重要な戦いになるからと檄を飛ばしましたが、結果的に34万票減らしてるんです。一方、公明党は700万票。組織力の差が歴然としてますよね。公明党と共産党の対決は、公明党に軍配が上がったということでしょう。」
そして、今後の岸田政権の運営のキーポイントとなるのが公明党だという。
佐藤氏「宏池会(現岸田派)はこれまでそんなに、公明党のルートはなかった。中国地区で公明党が2議席持ってますから、岸田氏のお膝元における公明党の影響力は非常に強くなった。岸田氏の核廃絶や分配重視は公明党の政策に非常に近い。公明党とより接近するんじゃないでしょうか?」
最後に、甘利明氏の幹事長辞任が岸田氏にどう影響するかについても触れた。
佐藤氏「甘利氏が去ったことは、岸田氏にとって願ったり叶ったり。一番のアキレス腱だった人が自ずから消えてくれた。これからは今まで日が当たらなかった宏池会と経世会、ここに権力がくる。4年間の猶予があるわけですからかなりのことが起きますね。」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。佐藤優氏は第1・第3・第5金曜日にコメンテーターとして登場(スペシャルウィークの来週22日も登場!)radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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