LINE情報管理問題で最終報告 官庁への嘘の説明、なぜ起きた? ~10月19日「おはよう寺ちゃん」
10月19日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、今年3月に発生した無料通話アプリ「LINE」の個人情報が中国の関連会社から閲覧できるようになっていた問題が取り上げられ、寺島尚正アナウンサーと火曜コメンテーターで作家・評論家・翻訳家の山形浩生氏が意見を交わした。
山形浩生氏「嘘の説明をしていたことの方が問題」
この問題について、親会社のゼットホールディングスの第三者委員会は10月18日、「極めて不適切だった」との最終報告を公表した。LINEに対しては、データ管理のあり方を見直すよう求めている。最終報告では「情報漏洩はなかった」としたうえで、中国当局が情報を強制的に収集する懸念に対して「経済安全保障への適切な配慮ができていなかった」と指摘している。
「画像・動画ファイルを韓国のデータセンターに保管しながらも、中央省庁に『日本の利用者のデータは国内で保管している』と嘘の説明をしていたことも不適切なものであったと認定しました。山形さんこれはどう受け止めていますか?」と寺島アナ。
山形氏は、「中国はその気になれば強制命令で情報を明かすことができますし、そういうことがあるものだと、とらえていかなければならないのですが。(それよりも)いい加減な嘘をついていた方が問題だと思いますね」とバッサリ。
続けて山形氏は「データがどこで保管されていて、それに対してどのような規制がつくのか、というのは今後非常に問題になってきますね」。
また、「なんでそんな嘘をついたんでしょう?」との寺島アナの疑問に、山形氏は、「たぶん、たいした理由はないですよ、安いからとか、下請け先のアクセスが便利だとか。そういう話だと思うんですよね」と推察した。
最後に、寺島アナが「大事なデータを管理するのにLINEを使わないほうがよいのでしょうか?」との質問には、「そもそもお友達同士の無料通信アプリですからね」「一方で、日本の中央省庁はアマゾンのサーバーを積極的に使って頼りっぱなしですから、それもいいのか……。いろいろ(情報の扱い方についての問題が今後も)出てくるかもしれませんね」とまとめた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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