村上信五くんと経済クン 少ない年収で東京で幸せに暮らす方法とは？

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【大原扁理（おおはら・へんり）さん】
1985年愛知県生まれ。高校卒業後、地元で３年ほどアルバイトをして過ごした後、海外各国を放浪。帰国後、上京して杉並区に居住。25歳のとき東京郊外で週２日だけ働く週休５日の隠居生活をスタート。年収100万円以下で６年間暮らします。その暮らしを描いた「年収90万円で東京ハッピーライフ」は、実は2016年、５年前に出版されて今なおヒット！ベストセラーに。それから５年、大原扁理さんは現在どのような生活を送られているのでしょうか？伺いました。
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【隠居生活はどのように始まった？】
最初は、色々アルバイトをしながら都内で暮らす生活を１年半ほど送っていた。「こんなに働きたくない！」「人によって生活に必要なお金は違うのに、どうしてみんな一律で働かないといけないのか」と感じ、自分はどれくらいのお金で生きていけるかを確かめたくて、25歳のときに東京郊外に引っ越して週休５日の生活を始める。当時は介護の仕事をしていた。
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【当時のお金の使い方は？】
国分寺市に住んで家賃が２万8000円。月の収入が７～８万円。食事はほとんど自炊で、月１万円ほど。固定費が１万5000円、その他１万5000円ほどで生活していた。あまったお金は寄付や募金をしていた。
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【仕事してない時間は何をしていた？】
読書や散歩など、お金がかからない趣味を満喫していた。図書館などで借りたらタダで本を読める。ヒマだと思っても退屈したことはない。お金を使って解決していることをお金を使わずに解決しようと思って生活していると、１日が一瞬で終わる。たとえば、食べられる草を探してとりに行ったりしていた。
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【何を食べていた？】
１日に使える食費は300円ほど。毎日同じものを作って食べたほうが、調理や買い物がラクだと思い、朝は自家製スコーン、昼は麺類、夜は無農薬の玄米菜食と決めて食べていた。
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【そういう生活に不安はなかった？】
なるべく働かないで生きていくという生活をしている人が周りにいなかったので不安はあった。ただ、それまで都内に住んでいて、経済的にしんどくて自分の人生がうまくいっていないと感じていたが、どこかで東京のせいにしてしまっていた。言い訳できない状況に追い込んだとき、初めて「自分の人生は自分のものだったんだな」と感じることができた。
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【その後、年収60万円で台湾で暮らす生活へ】
東京の郊外で隠居したノウハウが海外でも通じるかということを試したいと思い、台湾へ。家賃は１万5000円ぐらい。仕事は、日本の旅行雑誌の取材・撮影・執筆を行うトラベルライターをしていた。その仕事で年収60万円ほど。台湾は外食文化なのでみんな屋台で済ませることが多い。アパートにキッチンもなかったため、風土にあわせて外で食べるようにしていたら食費は日本よりかかるようになった。ただ、美食文化なのでおいしい食事を安く楽しむことができた。また、隠居生活全体でいうと、台湾のほうが生活しやすいと感じた。
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【今はどこで暮らしている？これからは？】
コロナ禍になってから、愛知県の実家に帰ってきた。コロナが収まったらすぐ台湾に戻ろうと思っている。
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【隠居生活を通じて辿り着いた考え方とは？】
満足の仕方は人それぞれ。好きなことで生きている人は声が大きい。発信力が優れている人が多いが、好きなことで生きなきゃいけないかなと思いがちだが、好きなことで生きていなくても“嫌いなことで死なない”という考え方で満足に辿り着く生き方もあるのではないか。それも幸せなのではないかという考えに至った。
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ご自分の考え方をしっかり持っていらっしゃる大原さん。幸せは自分の心が決めるものなんだなと、お話を伺って強く感じました。また、「印税を社会に返そう」という考え方から宝くじを配り歩いていらっしゃるということで…村上さんと私にも、宝くじをくださいました。結果は…惜しかったですが（笑）、ワクワクのおすそ分けを頂きました！そして人生を楽しんでいらっしゃる大原さんから、たくさんのパワーも頂きました！ありがとうございました！
坂口愛美