出雲駅伝直前! プレスインタビューの内容公開

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出雲駅伝前日。学生三大駅伝の開幕を直前に控えた各大学の監督が、プレスインタビューに応じました。

昨年度2冠・駒澤大学、箱根駅伝で日本中に衝撃を与えた創価大学、鉄紺のプライド・東洋大学、再び栄冠を目指す青山学院大学、そして初出場初優勝を目指す東京国際大学。

各監督は直前に何を語ったのか――

駒澤大学・大八木弘明監督
「この大会に向けて夏合宿もしっかりやれた。三大駅伝の初戦、勝ちにこだわってやっていこうと。その中で1名エース格の選手がケガで出られない状態になった。それでも全員一丸となって優勝を目指したい」

創価大学・榎木和貴監督
「初出場を予定していた昨年は中止……2年分の想いを持って挑みたい。箱根駅伝で走ったメンバーも出走するが、新しい戦力を積極的に試す場でもあるので、初出場らしい走りをしたい。事前の下馬評ではまったく注目されていないので、箱根同様にその中でどこまで勝負できるかチャレンジしたい。有力大学さんの胸を借りるつもりで積極的な走りをしたい」

東洋大学・酒井俊幸監督
「今回主力選手をエントリーできなかったこともあり【ステップ】という位置づけ。その中でトレーニングができたメンバーで挑みたいと考えているが、出雲駅伝は若い力が経験をつめる貴重な大会。ここで経験し、そのあとの駅伝や(日本)代表になる選手がいる。今回のメンバーもその第一歩となる大会に」

青山学院大学・原晋監督
「夏合宿消化率ほぼ100%、および学内選考レースで勝ち上がった選手をエントリーできた。大砲はいないが総合力で勝負したい」

國學院大學・前田康弘監督
「2年前は神がかり的な形で一度勝利をしたが、もう過去の話。今年は今年の戦い方で臨みたい。経験豊かな4年生を中心に前半流れに乗って、後半は若い力に託したい。あすは気温も上がるので勝負のポイントになる。夏合宿を通して暑さの中でしっかりできた選手をピックアップした。粘り強く國學院らしく継走したい」

東京国際大学・大志田秀次監督
「初めての出雲駅伝。優勝を目指そうと、この1月からやってきた。夏合宿も順調にこなし、9月の記録会でも自己記録を更新しているメンバーを中心にオーダーを組んだ。まだまだ力のないチームなので、この場(プレス会見)に立たせていただくのも恥ずかしい思いだが、選手には一人ひとりの走りで襷をつないで初出場初優勝にトライしてもらいたい」

Q. 東京国際大学の6区ヴィンセント選手とどれくらいの差であればよい? また、ヴィンセント選手は何秒以内であれば逆転可能?
駒澤大学・大八木弘明監督
「勝負はやってみないと分からないが……若いチームなので勢いに乗ったら面白いかなと思っている。アンカー田澤(廉・3年)までに1分くらいあれば」

創価大学・榎木和貴監督
「チーム目標が3位以上。トップを走る想定を今のところしていないので来た順位をキープすること。ヴィンセント選手との差は意識させないようにしている」

東洋大学・酒井俊幸監督
「選手には特に指示はしない。5区までも東京国際さんのメンバーは調子が良いと思うので、競り合いの中で一緒に行ければ」

青山学院大学・原晋監督
「大八木さんが日本人トップ選手の田澤君をもってして1分。それはそれは……2分は欲しいところですね」

國學院大學・前田康弘監督
「勝負はそこではないので、とにかく1秒でも速く継走してほしい」

東京国際大学・大志田秀次監督
「1分あれば逃げ切られる。田澤君とは45秒以内であれば見えてくるのかなと。ただきょうの区間オーダーを見て厳しいなとは感じている」

Q. どういうレース展開を想定している?
駒澤大学・大八木弘明監督
「若いメンバーが走る。田澤を除けば出雲は初出場なので、いい経験をしてほしい。前半しっかり他大学のエース格について、4区くらいまで上位の方で行きたい。あとは田澤に任せるしかない」

Q. 今年はどんなテーマでチーム作りをしてきた?
駒澤大学・大八木弘明監督
「昨年度全日本と箱根で勝ったが、今年は層の厚いチームを作ろうと1・2年生を強化しなくてはと春先からやってきた。あとはスピードの強化も。夏過ぎには1・2年生が成長してきてくれたのでいい戦いができると思う。上の2人(田澤廉選手、鈴木芽吹選手)は世界陸上とか、次のパリ五輪を頭に入れてやっている」

創価大学・榎木和貴監督
「チームスローガンは【ストライプインパクト】。感動や衝撃を与えるということ。箱根駅伝では準優勝できたが、インパクトを与える走りをもう一度追求しようと。箱根の準優勝がたまたまと言われないように、強さを証明しようと選手たちと厳しい夏合宿をこえてやってきた。3年生以下の若い力に期待しつつ、全日本の出場権は逃したので、その悔しさも次の箱根にぶつけられるように出雲駅伝をステップにしたい」

東洋大学・酒井俊幸監督
「スローガンは【鉄紺の証明】、学生たちが自ら掲げた。ウィズコロナでこれまでとは違うことがたくさんある中で、全体練習ができる期間もあれば、寮が閉鎖になる期間もあった。駅伝には何のためにでるのか?と。母校の名誉やチームのためもあるだろうが、では自分は何のために走るのか?と。そういったことを、視点を変えながら一人ひとりが競技に向き合った2年間だった。東京五輪開催の賛否もあったが短距離・長距離含めて8人の代表を東洋大学から輩出した。半数以上の選手が大学のグラウンドで練習をして五輪に出たことが、学生にとっても意味のあるものだった。駅伝の大会で結果を出すことはもちろん、思うように結果を残せなくても、世界大会に名を連ねるようなメンバーを送り出せるようなチーム作りを考えていた」

青山学院大学・原晋監督
「陸上競技の指導はもちろんだが、大学の教授の立場もある。陸上競技のフィールドだけでなく、その先の人生の在り方を問うような指導に変わってきた。スポーツビジネスやスポーツによる故郷創成、リーダーシップ、スポーツと政治……スポーツを通して幅広い切り口で学ばせている。陸上界の今までの常識を疑いながら、発展を考えながら運営をしている。練習でのタイム設定の変化や、5000mであれば13分台が当然だと言って指導している。また、アスリートキャリアセンターという財団法人を立ち上げ、絆記録会や絆ランニングクラブを立ち上げ、さらなる陸上界の発展を考えて取り組んでいる」

國學院大學・前田康弘監督
「学生たちは【Be Strong~新たな時代の幕開け~】を合言葉にやってきた。強くなれ、強くあれ……自ら強さを求めた一年にしようと。また2019年度の結果が最高点ではなく、新たな時代を作るという思いを共有してスタートした。学生スポーツは入学と卒業を繰り返す。一過性には強い選手がいれば強くなるかもしれないが、それを持続的にすることはチームとしての強さが問われる。國學院大學としては真価を問われる年だと思って昨年から2年計画でやってきた。上位は素晴らしいチームが多いが、チャレンジするという覚悟を持って、これからの駅伝シーズンで結果で証明できれば」

東京国際大学・大志田秀次監督
「これまでは夏合宿では故障者を出してきたが、今年は距離走、スピード練習、クロカンとバランスよくさせて故障者が出ないようにやってきた。そのおかげかスピードへの移行も順調にできている。大切にしていることは選手の自主性。選手に考えさせること。考えて判断させること。駅伝シーズンで選手がどのような反応をするか楽しみ」

Q. オーダーを組むにあたり当日変更はどの程度考えている?
駒澤大学・大八木弘明監督
「当日まで何があるか分からないので、どこを走ってもいいような選手を1名リザーブに置いている。(鈴木芽吹選手はエントリーを外れたが)夏合宿はパーフェクトにやったが、9月初めに右脚の大腿部が痛いと。検査の結果疲労骨折だと。1ヶ月くらい経てば治る見込み。全日本には間に合わせてくれれば」

創価大学・榎木和貴監督
「戦略的なオーダー変更の予定はない」

東洋大学・酒井俊幸監督
「戦略的なオーダー変更は考えていない」

青山学院大学・原晋監督
「フジテレビさん15時から『みんなのKEIBA』がありますよね。予想するのが楽しいんです。出走するまで楽しんでください!」

國學院大學・前田康弘監督
「戦略的なオーダー変更の予定はない」

東京国際大学・大志田秀次監督
「1名変更するかも」

文化放送スポーツスペシャル 第33回出雲全日本大学駅伝実況中継
2021年10月10日(日) 12:00~14:30
ゲスト解説 : 神林勇太さん(青山学院大学前キャプテン、現在サッポロビール株式会社勤務)
実況 : 寺島啓太アナウンサー

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