『24年間獄中にいた男のこえ~昭和63年放送「戸籍のない男」を聴く』放送決定

『24年間獄中にいた男のこえ~昭和63年放送「戸籍のない男」を聴く』放送決定

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文化放送は、今年2月に公開された話題作、役所広司さん主演映画『すばらしき世界』のヒントとなった昭和63年放送のドキュメンタリー番組『戸籍のない男〜バラ24本の幸せ〜』を当時の音源にて再放送し、『すばらしき世界』の西川美和監督とドキュメンタリー番組のディレクター・大谷尚美さんが対談を繰り広げる特別番組『24年間獄中にいた男のこえ~昭和63年放送「戸籍のない男」を聴く』10月9日(土)午後6 時00分から放送することを決定しました。

大谷尚美さん、西川美和監督

文化放送は、2022年3月に開局70周年を迎えるにあたり、これまでに放送した番組を特別番組として放送する企画を実施しています。今回、映画『すばらしき世界』の公開により注目を浴びている33年前のドキュメンタリー番組を放送することを決定しました。

このドキュメンタリー番組は、戦争未亡人となった母親に4歳で孤児院へ預けられ、15歳まで戸籍を持たずに過ごした後、殺人などの罪で延べ24年もの間、刑務所で暮らした田村明義さんに焦点を当てた番組です。

当時文化放送に出演していた作家の佐木隆三さんが田村さんを取材しているなか、番組ディレクターであった大谷尚美さんが佐木さんに同行し、田村さんが出所後2年目を迎えた日に出所24ヵ月の祝いとして24本のバラの花束を持って福岡に住む田村さんの声を収録しました。

その際に収録した音声にて制作した番組を、昭和63年4月に『戸籍のない男〜バラ24本の幸せ〜』として放送しました。その後、佐木さんは田村さんをモデルにした小説「身分帳」を刊行する運びとなりました。

30年近くの時が経ち、「身分帳」を原案とした役所広司さん主演の映画『すばらしき世界』が今年2月に公開されたことで、このドキュメンタリー番組が再び注目されることとなりました。

映画を制作するにあたり、西川美和監督が脚本を執筆するためにリサーチする過程で『戸籍のない男〜バラ24本の幸せ〜』の田村さんの肉声を実際に耳にし、西川監督が脚本を膨らませていった経緯により、今回西川監督の特別番組への出演が決定しました。

特別番組では、当時の『戸籍のない男〜バラ24本の幸せ〜』の音源を33年の時を経て再放送するほか、ディレクターを務めていた大谷さんは番組収録時のエピソードを紹介し、西川監督は映画『すばらしき世界』制作の裏話を語るなど、今回限りの特別版で放送します。

また、この番組で紹介した西川美和監督の映画「すばらしき世界」をご覧頂く場合、現在発売中のBlu-ray、DVD、またレンタル配信、デジタルセル配信でお楽しみ頂けます。

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西川美和監督
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