北朝鮮ミサイル発射の狙いは?…佐藤優氏「北朝鮮流のラブコール」〜9月17日「くにまるジャパン極」

北朝鮮ミサイル発射の狙いは?…佐藤優氏「北朝鮮流のラブコール」〜9月17日「くにまるジャパン極」

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北朝鮮の鉄道機動ミサイル連隊によるミサイル発射訓練が9月15日に行われ、北朝鮮中部の山岳地帯から発射したミサイルが約800キロ先の日本海にある標的を正確に攻撃したと北朝鮮の国営メディアが報じた。
今回の北朝鮮のミサイル発射訓練の狙いは何なのか?元外交官で作家の佐藤優​氏は、「北朝鮮流のラブコールだ!」と9月17日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、説明した。一体どういうことなのか?

佐藤優​氏は、北朝鮮のミサイル発射訓練の狙いを、好きな女の子に振り向いてもらうためにいたずらする子に例えて、解説した。

佐藤氏「なぜこういったことをするのか?簡単です。アメリカへの求愛です。好きですよというのを恫喝で表している。ミサイルというのは、画鋲です。A子ちゃんに振り向いて欲しいから、画鋲を投げてるんです。そうすると、チクチクと痛がるから振り向いてくれるかな?と。振り向かせることが狙いなんだけど、振り向いてないですよね。すると、今度はもう少し大きい形にして、バケツに水を入れてかける。これが核実験です。水をかけたら振り向いてくれるでしょ。そこからチャンスが生まれるんじゃないかと考えるわけです。」

野村アナ「でもそれじゃ、無理でしょ。」

佐藤氏「ところが北朝鮮は今までそういう風にすると振り向いてくれたという成功体験があるんです。今回も北朝鮮のラブコールなんですね。」

続いて佐藤氏は、アメリカと北朝鮮のやりとりをバキュームカーを例に出して解説した。

佐藤氏「以前、トランプ氏の家の前まで行ってバキュームカーを持ってきて逆流させると脅す。そしたら、トランプ氏は“お前は友達だから逆流は勘弁してくれ、バキュームカー廃棄しない?”。こういう話になったわけです。前回、こういうことしたから次はこれ以上のことをします。バキュームカー少し逆流させるとか。」

野村アナ「基本的なことなんですけど、北朝鮮はなぜこれを繰り返すのですか?」

佐藤氏「他にやることがないからです。今、コロナやアフガニスタンでみんな忙しいから、これよりびっくりさせることをしないといけない。」

水谷アナ「基本、かまってちゃんなんですね。」

では、今後はどうなっていくのか?

佐藤氏「次は核です。北朝鮮は核実験の準備をしてますよ。だから、早く対話してくれという話ですよ。ただ、アメリカは忙しくてそれどころじゃないんです。すると北朝鮮はますますイライラしてくる。」

<参考ニュース>
【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、「鉄道機動ミサイル連隊」によるミサイル発射訓練が15日に行われ、同国中部の山岳地帯から発射したミサイルが約800キロ先の日本海にある標的を破壊したと報じた。朴正天朝鮮労働党書記が訓練を指導したという。
党機関紙、労働新聞電子版は16日、鉄道車両に取り付けられた発射台からミサイルが発射された場面の写真を掲載した。
日本政府は15日、北朝鮮の弾道ミサイル2発は変則軌道で約750キロ飛行し、石川県・能登半島沖の舳倉島から北約300キロの日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられると発表していた。
(共同通信ニュースより)

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。佐藤優氏は第1・第3・第5金曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

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