「性的」の価値判断はどこか? 千葉県警の「VTuber起用動画」削除を考える ~9月14日「おはよう寺ちゃん」
9月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、千葉県警が公開した子供向け交通ルール啓発動画に抗議が寄せられた件が話題になった。この動画に登場する、千葉県松戸市のご当地VTuber(バーチャルYouTuber)戸定梨香(とじょうりんか)が自転車のライト点灯やヘルメット着用の呼びかけをしているのだが、映像の彼女が性的だとして抗議文が届いた模様。これを受けて千葉県警は動画を削除した。寺島尚正アナと火曜コメンテーターの上武大学教授・田中秀臣氏の思うところは何だろうか。
「問題だ」「問題じゃない」それぞれの立場
「全国フェミニスト議員連盟が、『極端なミニスカートで身体を動かすたびに胸が揺れる。女子中高生だと印象付けた上で性的対象物として描写し、強調している』との文章を県警や松戸市に送っていました。子供向けの交通ルール啓発動画の削除、これどうでしょう? 田中さん」と寺島アナが話を振ると「(事前に動画を確認したうえで)そんなに胸揺れてるタイプかなあ」とまず一言。続けて「全国フェミニスト議員連盟の方々は問題だと。でも問題じゃないと言う人もいますし」と2つの立場があることに触れた。
「キャラクターが所属する事務所の代表は『衣装はアイドルを意識したもので性的な意図はない。地元を盛り上げたいという思いで活動しているのに見た目だけで女性蔑視だと言われるのは納得できない』と話している」と寺島アナが紹介すると、田中氏も「そういう気がしますよね」とそれに同意した様子。
「ここらへんはもう価値判断の違いですからね。彼女のことは以前から知っていましたけど、そういったところで売れているって感じはしませんよね。全体的なかわいらしさで売れていると思いますが、人によっては『可愛い』という見かけも(ルッキズムだ、などの理由で)いけないと。でもそんなこと言い出したらアイドル活動そのものが難しいですよね」(田中氏)
<参考ニュース>
千葉県警は10日までに、ツイッターやユーチューブで公開していた子ども向けの交通ルール啓発動画を削除した。出演していた「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」の女性キャラクターが性的で不適切だとの抗議が寄せられたためで、企画に関わった松戸署は「意見を踏まえて効果的な交通安全の啓発策を講じたい」としている。
同署によると、松戸市でご当地Vチューバ―として活動するキャラクター「戸定梨香」と協力。計2本を8月から公開していた。
全国フェミニスト議員連盟が「極端なミニスカートで、性的対象物として描写し、強調している」とする文書を県警や松戸市などに送っていた。
(共同通信ニュースより)
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