家から臓器まで…「3Dプリンター」が景気回復のカギ? ~8月13日「おはよう寺ちゃん」
8月13日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、3Dプリンターの技術進化が驚きの領域まで達していることが話題に上がった。寺島尚正アナウンサーと金曜コメンテーターのエコノミスト・会田卓司氏が驚きながらも事例を紹介し、そのようなイノベーションから派生するであろう景気回復へと議論を展開した。
イノベーションが経済成長につながる
アメリカの企業が3Dプリンターで住宅を作っているというニュースが紹介された。ひとり暮らし用の小型住宅だと10日間ほどで完成する。自由なデザイン設計がしやすく、製造に携わる人手を減らせるのもメリットで、3Dプリンターを使った建築は今、世界に広がっている。
「ちょっと前に3Dプリンターってフィギュアなどの立体的なものができるって言うので、すごいなぁと思っていましたが、とうとう家もなんですね」(寺島アナ)
「今までは大量生産の製品は機械で出来ましたけども、こういった細部にわたるフレキシブルな製品にまで機械の力でできるのは驚きですね。これは日本にとってはプラスとマイナスの影響がありまして、プラスは高齢化で人手が足りなくなってきますから、追い風になります。一方マイナスは、日本には匠の技など細部の技術を誇るところがありましたので、そういったところの競争力が衰えてしまうリスクはあるな、と思います」と会田氏は分析した。
さらに寺島アナは3Dプリンターを使った、更なる驚きの事例を紹介。「従来は樹脂とか金属加工に使われてきた3Dプリンターですが、技術開発が進んで、移植用の臓器ですとか、代替肉にも活用分野が拡大しています。日本企業が独自に開発した3Dプリンターの中には患者専用の臓器を作るものがあり、細胞を剣山に刺していって次第に細胞同士がくっついて固まることで数週間で臓器が完成します。2025年度にも移植手術で利用できるようにしたいとのこと。また、イスラエルの企業は植物由来の素材を使って代替肉によるステーキなどを作る技術を開発。短期間で人手がかからないものづくりを実現し、イノベーションを生み出す期待が膨らんでいるとのことなんです」。ここまで説明したあと「すごいですねぇ」と大きく息を吐いた。
対して会田氏も「すごいですね! イノベーションを生み出すことが今後の経済成長にも繋がっていく局面にあると思います。イノベーションというのは新技術の開発それ自体よりも、それをどう応用するのかがとても重要です。特にこれまで考えられなかった分野で応用することによってイノベーションの力は拡大します。ただしその背後には強い需要がなければいけません。消費者が消費しないと企業も開発できませんので。景気の回復それ自体がイノベーションを産むんだと思います」と、このような新技術の開発が経済に影響を与え、景気が回復していくサイクルを解説した。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
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