柔道女子78kg級「金」濱田尚里 最強!「蟻地獄」寝技の裏話 ~7月30日「おはよう寺ちゃん」
新型コロナウイルス対策で始まるまでは、さまざまな議論があった東京オリンピックだが、日本中がメダルラッシュにわいている。7月30日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、金曜コメンテーターの元海上自衛隊海将・伊藤俊幸氏が、金メダルラッシュの柔道について語り合う場面があった。
遅咲きのヒロイン、子供たちには「濱ちゃんと呼ばれている」
昨日(7月29日)の柔道では、男子100kg級のウルフ アロン選手と、女子78kg級の濱田尚里選手が金メダルを獲得した。これで日本柔道の金メダルは8個となり、過去最多の2004年アテネ大会と並んだ。
「柔道女子78kgを制した濱田選手が、自衛隊体育学校所属の一等陸尉であることを受けて、SNS上では『自衛隊の底力を見せつけてくれてありがとう』などと、活躍を称えるコメントがたくさん上がっています」(寺島アナ)
これを受けて、自衛隊出身の伊藤氏は「元自衛官としてはありがたいですね。自衛隊体育学校は、そういうすごい選手たちにとっての就職先の一つなんですよ。現役の自衛官からすると、別格の人たちです。金メダルを獲られたからきっと、二階級特進ですよ。この先、彼女が現役を引退したあと自衛隊に残ると、体育教官として柔道を教えに来てくれるんです」と自衛隊の内情を少しだけ教えてくれた。
続けて、寺島アナは「濱田選手は小学校から柔道を始めていたけど、なかなか決め技が見つからなかったそうです。高校時代に見た映像教材で寝技に目覚め、誰にも負けない武器とした。現在30歳で、オリンピック初参加」と紹介。そして、濱田選手の人柄がわかる、さまざまなエピソードを取り上げた。
いわく、「研究されても、その上をいけるように練習をしてきた」「試合会場には、おにぎりを5個用意して向かう」「口下手で、細かいことは気にしない」「笑みを絶やさず、柔道教室で教えている小学生からは、優しくて可愛いと愛され、濱ちゃんと呼ばれている」「練習中でも試合さながらに激しく足技を繰り出すため出稽古先から、もう来ないで、と言われたことがある」「山梨学院大学では、ロシア生まれの格闘技サンボを柔道の練習に取り入れ、寝技に持ち込むまでの動きに生かした」などなど。
「あの『野獣』と呼ばれた松本薫さんの解説が、すごくわかりやすかったですよ。(濱田選手が上手いのは)肘の使い方らしいです。背中を肘で抑えられて、逃げようとしても逃げる方向に持っていかれて、松本さんもいつもそれで負けていたらしいです」(伊藤氏)
「『知恵の輪』とか『蟻地獄』とか呼ばれてるらしいですね」(寺島アナ)
一方、ウルフ アロン選手は、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、東京の下町・新小岩で育ち。英語は話せないそうだ。男子柔道100kg級の金メダルは、日本では井上康生監督以来、5大会ぶり。「金メダルを取り戻すという気持ちで、持ち味の泥臭い柔道を貫いた」とのこと。
日本の「お家芸」柔道。新種目「混合団体」を7月31日に控えているが、ここでも金メダル獲得となるか?
<参考ニュース>
東京五輪第7日の29日、柔道女子78キロ級で浜田尚里(30)=自衛隊=が優勝した。52キロ級、70キロ級に続く金メダルで、日本女子が3階級以上を制するのは、5階級で勝った2004年アテネ五輪以来。浜田は28歳で初出場した18年世界選手権で優勝し、19年は2位に入った。得意の寝技を最大限に生かした安定感のあるスタイルを確立し、20代後半でトップレベルに駆け上がった。今大会の日本勢では唯一の30代。初出場の五輪でも、持ち味をしっかり発揮し勝ち進んだ。この階級の日本勢の制覇は04年の阿武教子以来で、その後3大会は全て序盤で敗退していた。
(共同通信ニュースより)
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