「都議選は自民大敗」大谷昭宏氏がその理由を解説 7月5日「くにまるジャパン極」
「自民党は(都議選で)第1党になったとはいえ、状況からいえば自民大敗ですよ。」
東京都議会選挙の結果をジャーナリストの大谷昭宏氏は、7月5日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)でこのようにコメントした。自民党が大敗した理由とは一体何なのか?
次の衆議院選挙の前哨戦として影響が注目される東京都議会選挙の投開票が7月4日に行われた。自民党は改選前の25議席を上回る33議席を獲得して第1党となった。しかし、公明党と合わせても過半数には届かなかった。一方、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は31議席と自民党と僅差の第2党となった。
この結果を大谷昭宏氏はこのようにコメントした。
大谷氏「都民ファーストは見事に息を吹き返した。自民党は青菜に塩の状況になった。第1党とはいえ、都民ファーストとどっこいどっこいですから。これだけの議席とはいえ、状況からいえば、自民大敗ということ。秋の衆議院選挙に相当大きな打撃を与えるのではないでしょうか。」
では、自民党が大敗した理由とは何なのか?大谷氏はこのように語る。
大谷氏「状況から考えれば自民党が大勝する要素は1つもなかった。都民ファーストは途中から五輪はやるにしても無観客だと言ってました。何がなんでも五輪をやるという自民党から大きく票が離れるのというのは当たり前。」
さらに大谷昭宏氏は、ワクチンの問題も指摘する。
大谷氏「菅首相の二大政策が、五輪とワクチンで、ワクチンのほうもずっこけてしまった。ここにきてワクチンが足りなくなった。かつては集団接種を受けたくても接種券がない。今は、接種券はあるけど、打てる場所がない。まさにちぐはぐな政策になっているんですね。おそらく皆さん、これはダメだと感じたんじゃないでしょうか。」
それでは、秋の選挙に向けて自民党は盛り返せるのか?
大谷氏「(カギを握るのは)ワクチンが出回っているかですね。五輪は盛り上がっている。だけど高齢者も含めて7月末の高齢者全員接種もまずまず不可能。ここ数日、東京都では10代、20代の若者の感染も増えてきている。五輪はやる、でもワクチンはありません。これでは、五輪は大成功して、さあ総選挙というシナリオ通りになるとは、とても考えられない。」
こう言って、この話題を締めくくった。
<参考ニュース>
次期衆院選の前哨戦として影響が注目される東京都議選が4日、投開票され、自民党が現有の25議席から33議席に伸ばして第1党を奪還した。しかし、公明党の23議席との合計は勝敗ラインとした過半数には届かず、政権に打撃となりそうだ。小池百合子知事が特別顧問を務めて現有最多の46議席だった地域政党「都民ファーストの会」はやや後退して31議席となり、自民と僅差の第2党となった。 新型コロナウイルス対策、東京五輪・パラリンピックで政府や都と対抗姿勢を取る立憲民主党、共産党も政権批判票を一定程度集めて堅調な戦いを進めており、今後の対応に影響を与える可能性がある。
(共同通信ニュースより)
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。大谷昭宏氏は月曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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