
【西武】豊田清投手チーフコーチインタビュー マウンドに行って何も喋らずに帰った理由とは?
4月15日放送のライオンズナイターでは、京セラドーム大阪で行われたオリックス―西武1回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの豊田清投手チーフコーチにインタビューした模様を放送した。今シーズンのここまでの投手陣について訊いた。
――開幕から5カードを終えました。ここまでのライオンズの投手陣をどうご覧になっていますか?
豊田「開幕は今井(達也)でスタートして、今井もしっかりと投球をした中で、勝てなかったのですが、ライオンズの投手陣としてはいいスタートを切ってくれたのかなと思います。今年に関しては1軍初登板の投手もいましたし、若い投手が結構(開幕1軍に)入ったので、成績は正直なところ落ちるかなと思っていましたが、思っていた以上にあまりよくなかったので、最初は不安の中でスタートしました」
――11日金曜日(対日本ハム4回戦)は甲斐野(央)投手がサヨナラホームランを浴びてしまいました。甲斐野投手は13日の日曜日(対日本ハム6回戦)に5点リードの8回からマウンドに上がって、1回無失点でした。これは甲斐野投手に余裕のある場面でやり返してほしいという思いも込められてのマウンドだったのでしょうか?
豊田「それは違います。もうあの試合は渡邉勇太朗が5回で降りてしまって、その後羽田(慎之介)、黒木(優太)という形でつないだのですが、フォアボールが多かったり、なかなかアウトが取れなかったりと、試合の流れが悪く、5点差あっても不安な状態でした。開幕カードを負け越していて、何としても勝ち越したかったので、甲斐野にお願いをしたという形です。それがたまたま(サヨナラホームランを打たれた)郡司(裕也)選手と最後対決することになったのですが、これはあくまで結果であって、我々としては勝ちを目的にしているので、やり返すというよりは甲斐野に止めてもらうという思いで起用しました」
――その期待に甲斐野投手は応えてくれたということですね?
豊田「しっかり応えてくれました。球数が多かったので、疲れが出るかなと思いますが、気持ちの入ったいいピッチングをしてくれました」
――この試合(4月15日、対オリックス1回戦)は、今シーズン初の3連勝がかかった試合でもあります。今後に向けての意気込みをお願いします。
豊田「まだ開幕して5カードが終わったばかりですが、とにかく我々はチャレンジャーなので、投手陣はマウンドに上がったら『打てるものなら打ってみろ』という気持ちでバッターに向かっていってほしいと思います。3連勝を目指して今日も頑張ります」
――今日は583日ぶりの白星がかかる髙橋光成投手が先発です。光成投手にはどんなピッチングを期待していますか?
豊田「なかなか勝てていないので、勝ち方を思い起こすのが難しくなってきている状況であると思います。まず初回をスムーズに全力で入って抑えてもらい、イニングの先頭バッターをとにかく抑えて、失点するリスクを減らしながらイニングを重ねていってほしいと思います。前回登板で初回に失点したあと、球数を使いながら5回まで接戦でいってくれたというところで、本来であれば6回、7回までいってもらいたいのですが、相手が粘ってきたときは球数を使ってでもいいから最少失点で切り抜けて欲しいということは投手陣に言っていますので、どういう形になるかわかりませんが、とにかく勝ちを自分でもぎとって欲しいです」
――今井達也投手については?
豊田「開幕投手らしく、この3試合、彼が思っているような投球ができていると思っていますし、マウンドに上がったら堂々としてくれているなと見ています」
――期待している感じですね?
豊田「そうですね。前回の登板では、ピンチの場面で古賀(悠斗)捕手が一度マウンドに行って話し合いをして、その後またやられてしまい、僕がマウンドに行く以外の作戦がなかったのですが、マウンドに行って、初めて何も喋らずに帰ってきました」
――そうだったのですか?
豊田「今井の顔を見たら、『これだけ気合が入っているなら、次は大丈夫だ』と思ったので、何も言わずに初めてマウンドから帰りました」
※インタビュアー:文化放送・鈴木純子アナウンサー
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