
村尾信尚「フジテレビの問題を他人事だと思ってはいけない」
3月31日、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会が元タレントの中居正広氏の問題に関する調査報告書を公表した。4月1日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が、この問題の本質を語った。
村尾「私も昨日、第三者委員会の委員長の会見を聴いていました。どんな組織にも悪い人はいます。そういう人たちを排除するという方法もありますが、問われるのは組織に所属する人たちの中で“見て見ぬふり”をしている人がどれだけいたのかということ。警察・防衛官僚出身で作家の佐々淳行さんが米軍士官学校の学生要領を引用している部分があって、そこには『我々は偽らず、盗まず、欺かず、我々の中でこれらの行為を行うものを許さず』という言葉があるんです。悪い人や腹の立つ上司に対してみんなで“見て見ぬふり”をしないという土壌をどう醸成していくのかっていうのがポイントになると思うんです。フジテレビの経営陣を刷新するのは勿論のことですが、フジテレビの社員1人1人も今後は“見て見ぬふり”をしないことが大事です。これを具体的にどういう形で組織に反映させるのか、私は公益通報者保護法という法律が決め手になると思います。フジテレビでも今日から新入社員が入ってきますが、会社側は公益通報者保護法の中身を徹底することが重要で、組織の浄化に繋がっていきます。メディア・エンターテインメントの業界の皆さんは他人事だとは思わず、1人1人が“見て見ぬふり”をしない。これが防止策だと思います」
番組では、この他にも村尾信尚がフジテレビの一連の問題について語っています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
「くにまる食堂」は平日午前9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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