
【アナコラム】長谷川太「声優アワードにまつわるエピソード」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼3月21日配信号 担当
長谷川太アナウンサー
「第19回声優アワード」。
「岡咲美保さん」と「関俊彦さん」が主演声優賞を受賞。錚々たる面々が受賞式で顔をそろえました。受賞スピーチでの超一流の方たちのお話には大変印象に残るものがあります。
過去のいくつかエピソードをご紹介します。
「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造などの声を担当「大平透さん」第1回功労賞受賞
スーパーマンのジョージ・リーヴスの吹き替えを担当したときの話
「ジョージ・リーヴスなあ。あいつはアクションはいい俳優だったが、
せりふ回しがとにかく下手でなあ。ま、俺がうまくしといてやったけどね(笑)」
「小原乃梨子さん」「池田昌子さん」第1回功労賞受賞 このお二人はなんといっても
「ヤッターマン」のドロンジョ、「銀河鉄道999」のメーテルの声。
授賞式後のパーティーでの話。私は司会担当なので忙しく、食事をする暇などないのだが
小原さんと池田さんがわざわざ食事を皿にたくさん盛って私の所に届けてくださった。
「素敵な司会ありがとね。忙しいと思うけど少しでもたべてね」という言葉とともに。
「ドロンジョさま」と「メーテルさん」に食事を持ってきてもらったのは、
多分世界中で私一人(^^)
「野沢那智さん」第2回功労賞受賞
「アラン・ドロン」の吹き替えで有名な野沢さん。
映画評論家の淀川長治さんに言われたことがあるんです。「那智ちゃんね、映画は大切だよ。映画がいつも楽しめる世の中であることが必要なんだよ。映画が楽しめない人の心がすさんでくると必ず争いごとや戦争がおきる。だから那智ちゃんはこれからも多くの人が映画を楽しめるようにいい仕事をしてくださいね」
この言葉 絶対に忘れてはいけないといつも心に刻んで仕事しています。
その道を極めた方たちのお話は含蓄に富み、多くの人たちに届けたいと思うものです。そんな番組作れないかなあと考える今日この頃。
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