リユース事業も、ふるさと納税も、AIは情報格差を埋める!テクノロジーで人の心を惹きつけるには?

リユース事業も、ふるさと納税も、AIは情報格差を埋める!テクノロジーで人の心を惹きつけるには?

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2025年3月3日,10日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「テクノロジーで人の心を惹きつけるには?」をテーマに、常連さんに株式会社トラストバンク ゼネラルマネージャーの宮内俊樹さん、お客様に株式会社NOVASTO 代表取締役社長の佐藤秀平さんをお迎えしました。

入山:ここからは「テクノロジーで人の心を引きつけるには」というテーマでお話します。最初に「ビジネスとテクノロジー」と題してお送りします。宮内さんに伺います。トラストバンクでは地方創生に尽力されていますが、先日AI スタートアップと協業を発表しました。これはどういうことですか?

宮内:ユーザーにとって個人個人の興味に合わせたおすすめを、つまりパーソナライズしていくということです。Eコマースでは当たり前ですけど、今はAI を使ってその人がどういうものに興味や関心を持っているかというデータがあり、そのデータがたくさんあると、より良い体験を提供できるということで、AI を使った仕組みを導入しようということです。

入山:つまり、”パーソナライズドふるさと納税”ということですね。これに関して、佐藤さんはいかがですか?

佐藤:僕も知り合いが事業売却した関係で、何千億単位でふるさと納税をする人がいて、その人は今セルジュがべったりついて、購入から申請までふるさと納税を行うんです。
入山:今は、専門のコンシェルジュがいるんだ!?

田ケ原:へぇ~!

宮内:弊社、提供しております(笑)

佐藤:金額が大きいところは、そういう対応で、ふるさと納税に限らず、情報が増えた中で情報を取得しに行く側のリテラシーも必要になっていて、リテラシーが高くないと自分の欲してるものにたどり着けない時代ですね。リユースでも、ECでも、ふるさと納税でも、Google検索でもそういうものを保管して、リテラシーを均一化して、情報格差を埋めるところに貢献するんじゃないかと思って聞いていました。

入山:一方で、AI で特定の人に合ったものを当てられる時代だからこそ、逆に言うといつも同じようなものが来たり、偶然の出会いでたまたま得られるようなものがなくなる可能性を狭めることもあります。そこは宮内さんどう思いますか?

宮内:究極は偶発的な出会いも含めてそういうAIエージェントが寄り添って、日々の悩みまで聞いてくれてちゃんと会話する。そうすると賢くなるんですが、そういう偶発性を埋めるようになるには、まだまだ技術的に弱いと思うんです。

入山:佐藤さんは逆にリユ-ス業界でIT を浸透させていく中で、改めて問題意識が強い、NOVASTで進めていきたいところ教えてください

佐藤:例えば、これまで缶バッジをリサイクルショップで売るなら「雑貨」ということで1枚10円となっていました。これに対して、今は鑑定ができる「商品マスター」をきちっと作って、システムを構築して在庫管理ができているから、正しく評価ができる時代になりました。これがまさに僕が話したテクノロジーの力を使ってエンドユーザーさんに、より良い価値を届けるという具体例の1つです。

入山:僕も某古本屋さんに本を持っていくと、ほとんど0円になるんだけど、今まで0円だったものに値段がつくようになって、その背景にはきちんとテクノロジーで全ての在庫がシステム化されている。だから、20円でも50円でもお金が付くという風になっているですね。

佐藤:そうです。より高く売れる価値があるものを見つけて売れるようにするのと、そもそもオペレーションって、めちゃくちゃ労力が重たくて、中古品なんて、このオペレーションをシステムの力で軽くすることで経費が下がって原価を高くできるという二軸の側面があるのかなと思います。そうした意味でのテクノロジーカは着実に伸びていると感じます。

入山:宮内さんいかがですか

宮内:全てデータ化していくと大変な分、便利になる価値が変わるというのはすごく良いことですね。やっぱりそうやって価値を変えることで、今まで注目されなかった、価値が付かなかったものに価値が生まれる。それはテクノロジーの面白いところ、良いところですね。

入山:そうか、価値がないと思われていたものがテクノロジーのおかげで価値が出るということなんですね。

佐藤:そうですね。さらにもう1つ言うと…

テクノロジーの導入でリユース業界にもたらされるもう一つのメリットとは!?続きはこちらへ

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本日のお客様
宮内俊樹さん
大学卒業後、出版社で15年間、雑誌編集者として勤務。2006年には、ヤフー株式会社に入社、Yahoo!きっずやYahoo!ボランティアの担当、社会貢献サービスや、Yahoo!天気、防災といったサービスの統括を担当。現在はふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」の企画・運営を行う株式会社トラストバンクのゼネラルマネージャーに加え、株式会社フィラメント シニアメンターも兼任。

佐藤秀平さん
大学在学中、法人の不良在庫を買い取り、ネット通販(EC)で販売するBtoBのリユース事業で起業。教員免許を取得するも、二次流通ビジネスの楽しみを感じ、卒業後に株式会社船井総合研究所に入社。経営コンサルタントとしてリユース業界、小売業界、EC業界、アミューズメント業界のコンサルティング業務に従事。そのなかで、リユース業界のITの遅れを痛感し、その年に株式会社NOVASTOを設立。昨年、クロスメディア・パブリッシングより「リユースビジネスの教科書」を発売。

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