武田鉄矢の贈る言葉!【アーカイブの森 探訪記#35】

武田鉄矢の贈る言葉!【アーカイブの森 探訪記#35】

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昭和61年(1986年)3月の文化放送の資料を見ていると、
『武田鉄矢の贈る言葉~燃ゆる想いを旅立つあなたに~』という特別番組を見つけた。

武田鉄矢さんといえばフォークグループ「海援隊」のボーカルであり、
テレビドラマ『3年B組金八先生』でお馴染みの俳優で、
かく言う私(筆者)も平成の金八先生を観て育った世代である。

そんな武田さんが3月の旅立ちのシーズンに、旅立つ若者へ、
電話で「希望」「愛」「勇気」など、様々な応援の言葉を贈る特番のようだ。
フォークシンガーとしていろんな思いやメッセージを届け、
金八先生という生徒を教え育てる役を長年演じてきた武田さんの言葉は、
旅立つ若者にとっては大きな励ましになった事だろう。

自分も大人になって金八先生を見返した時に感じた事は、
価値観や常識、コンプライアンスなどは時代によって変わっていくけれど、
「命を愛おしむ」「家族や仲間、そして自分を大事にする」という
人間にとって本当に大事な事は変わってはいないんじゃないだろうか、
という事だった。子供の頃以上に金八先生の言葉が胸に沁みた。

武田さんは文化放送との縁も深く、1994年の放送開始以来、1冊の本をきっかけに、
時事問題から人類の起源まで幅広いテーマで語り尽くすラジオ番組、
『武田鉄矢 今朝の三枚おろし』は2024年には放送30周年を迎えた。

その際のインタビューで武田さんはこう語っている。

『昔は、ちょっと力んだ感じで「学び」を意識していました。
「知識を集めて、番組で伝えるんだ」という想いが強かったのですが、
最近は知識の分量で勝負するのではなくて、
「自分の内側に眠っているものに気づく」ことのきっかけになればいいなと
思い始めたんです。

年を取るというのは面白いもので、雨で土が流されて岩肌が露出してくるように、
若い頃に気づかなかったものが自分の中から出てくることがあるんですね。
「ああ、これが俺の本性なんだ」と。
頭で考えていた自分と、体として存在している自分が食い違っているというか。
そんな自分を「再発見」する面白さがありますね。』

約40年前から武田さんは旅立つ若者に心からの応援の言葉を贈り、
今も大事な言葉をリスナーに贈りながら、自分を「再発見」し続けている。
昭和から平成、そして令和と、いろんな価値観の時代を生きてきた武田さんだからこそ、
その言葉には深く感じるものがあるのかもしれない。

『武田鉄矢 今朝の三枚おろし』放送30周年インタビュー記事はこちら↓
武田鉄矢に聞く「これからを生きる オトナの人生論」。『武田鉄矢 今朝の三枚おろし』30周年記念インタビュー | 文化放送

執筆:原田隊員

【副隊長からご報告!】

皆さん、お疲れ様です!副隊長の千葉です。
昨日、開催が発表された、3月29日(土)~30日(日)「文化放送 春のサテライトフェスティバル2025」にて、
文化放送アーカイブスで制作したやなせたかし先生とのコラボグッズの販売が決定しました!!!!!
※やなせたかし先生コラボグッズの販売は29日(土)10:00~17:00のみとなります。

販売予定のグッズは、
・「めい犬ドン」アクリルキーホルダー
・「モーグリ号」Tシャツ(サイズ展開はS/M/L/XL)
・「モーグリ号」トートバッグ
の3種類です!

11月に開催した浜祭では大人気で完売したグッズも再販されますので、
この機会にぜひお立ち寄りください!!!!!
お待ちしております(^▽^)

イベント詳細はこちら↓
https://www.joqr.co.jp/qr/article/147486/

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