
西松建設、⼭岳トンネル無⼈化・⾃動化施⼯システムとは?
3月3日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は西松建設株式会社DX戦略室DX企画部DX企画課の志賀茉莉氏とDX戦略室デジタル技術革新部スマート現場推進課の山田祐里氏をゲストに迎え、⼭岳トンネルの無⼈化・⾃動化施⼯システムTunnel RemOS(トンネルリモス)などの最新の技術について詳しくお話いただいた。
松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「企業プロフィールを紹介致します。西松建設株式会社は、明治7年に創業しました。総合建設業として建設事業、不動産事業、開発事業を主な事業として行っています。最近では事業創生として、エネルギー・環境事業にも幅を広げて取り組んでいます。長い歴史と伝統により培われた技術力を強みに、日本のみならず、国外の基盤構築に貢献する数多くの大規模プロジェクトを手掛けています。お二人が今、取り組んでいる仕事内容を教えてください」
西松建設株式会社DX戦略室DX企画部DX企画課・志賀茉莉氏「私はDX企画部に所属しております。DX企画部は西松建設全体のDXに関する戦略、投資計画、組織体制、人財育成、風土改革などを検討・立案し、DXを推進する部署です。私はDX戦略のうち、働き方DX、業務DXというワークスタイルの変革及び、新領域DX といった新ビジネスの立案を担当しています。特に働き方を変えるにはマインドの改革が必要になるため、風土改革や人財育成が大事だと考え業務をしています」
西松建設株式会社DX戦略室デジタル技術革新部スマート現場推進課・山田祐里氏「私は主に現場に目線を向け、現場にDXを推進させる部署に所属しています。現場が始まって途中から業務のやり方を変えるのは大変なので、今年度は新規現場におすすめの DX ツールを紹介しにいく取り組みをしました。ただ費用面で導入に至らなかったり、現場の一部の人しか使いこなせず現場に浸透しなかったりという課題もありました。DXのX はトランスフォーメーションなのでやり方を変えることが重要ですが、ツールの紹介にとどまりそこまで手が行き届かなかったところが心残りではあります」
L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「西松建設の注目の最新技術は何ですか?」
山田「⼭岳トンネルの無⼈化・⾃動化施⼯システムTunnel RemOS(トンネルリモス)です。私たちの会社は、山岳トンネルという分野の施工をしています。そこでの各作業を遠隔操作だったり、無人化で施工し、もっと言えば自動で施工する技術開発を行っていて、その名称をTunnel RemOSと呼んでいます」
横井「XRを活用した技術も開発されているそうですね」
山田「今までのAR技術ではスマートフォンやタブレット端末、ヘッドマウントディスプレイ等による利用が主であるため、地上からの視点に限られていました。今回、ドローンの空撮映像に3Dモデルをリアルタイムで重ね合わせることに成功しました。今まで、今まで人が行けるところでしか見られなかったものが、ドローンの視点で大型構造物の全体を鳥瞰的に見渡すことができるようになりました」
横井「それによって今後どんなことが期待できますか?」
山田「地震や水害などの災害復旧工事とか、遠隔での施工管理の支援ツールとして期待できます」
松井「メタウッドという建築の部材があるということですが、こちら教えてください」
志賀「メタウッドは、1時間、2時間、3時間以下の国土交通大臣認定を取得した耐火部材になります。構造体となる中心の木材を石こうボードで囲み、その外側をさらに木材で覆う構造となっています。表面の部分は加工しやすく、デザインやコストに合わせて、さまざまな木材で製造が可能になっています。柱や梁の外観は木質のため、木のあのぬくもりとか、温かみを生かした建物に仕上げることが可能になっています。3時間耐火の大臣認定は国内初であり、超高層ビルの建設も可能にする耐火の構造技術になっています」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報

L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…