【お天気気象転結】防災訓練を取材、高齢者中心に活躍！

▼2月28日配信号　担当
伊藤佳子

この週末は最高気温が東京など首都圏で20度前後まで上がり、日中は春本番4月の暖かさになりそうです。
スギ花粉が多く飛びそうですので、マスクやめがねに帽子、花粉の付きにくいツルツルした素材の上着を身に着けるなど対策をなさってください。
また、来週は気温が急降下、火曜日頃には真冬の寒さとなりそうです。気温の変動にも注意したいものですね。
さらに少し先の話をすると、この夏も「猛暑」になりそうです。
気象庁によると温暖化や高気圧の張り出しが強いことから暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が高い予想。
但し、観測史上最も暑い夏となった去年・一昨年ほどは高温にならない見込みだそうです。少しだけホッとするような……。

▲気象庁・異常気象情報センター　田中昌太郎所長の記者会見

さて、先日板橋区立桜川中学校で行われた避難所開設訓練を取材しました。
はじめてペット同行避難も行われ、体育館での間仕切りの設置や炊き出し、マンホールトイレの設営なども実施されました。

参加された町会の方達は多くが高齢者。マンホールトイレの設営も、トイレを覆うテントを組み立てるのにけっこう時間がかかり苦労されていました。　
マンホールトイレの取材は、今月2度目。前回取材した晴海のタワマンの防災訓練では、こども達やその親の比較的若い年代が多く参加していましたが、同じように試行錯誤していました。年齢関係なく、やったことのないことには時間がかかるものですよね。

▲こちらは晴海のタワマン訓練

体育館に設置したエアマットも背の高い人にとってはギリギリの長さだったり、実際寝てみないとわかりません。炊き出しのメニューは「たまごスープで作るやきとりご飯」。耐熱性のポリ袋に米や具材を入れて、大きな窯で湯煎にかけます。炊き上がるのに40分、タイマーで計ります。

参加者に話を聞くと「はじめてやってみたけど、参加してよかった」「とても勉強になった」「すぐやり方を忘れるから定期的に訓練したい」など積極的な意見が聞かれました。
同行訓練に参加したワンちゃん達はちょっぴり不安そうにペット避難スペースにつながれていましたが……。

ここ数年、災害を自分事としてとらえる人が増えてきたと感じます。
町会にももう少し若手が増えるといいですが、元気に参加されている高齢者の皆さんはご立派です。高齢の親の施設探しに奔走する日々、これからの人生を考える上でも防災取材は勉強になります。

気象予報士・防災士　都庁・気象庁担当記者　伊藤佳子