ホンダ・日産の統合協議に暗雲、堀潤が解説
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)2月5日の放送は、“ホンダと日産自動車の経営統合協議に暗雲”というニュースを取り上げ、アメリカのシリコンバレーにあるホンダの研究所を取材したジャーナリストの堀潤氏が自身の意見を述べた。
野村邦丸(パーソナリティ)「読売新聞の一面に、ホンダと日産自動車の統合に暗雲とあります。要するにホンダが日産に対して、“うちの子会社にならない?”って話をしたら、日産が“ふざけるな”という話です。こういうやりとりがあったかどうかわかりませんが。堀潤さん、このニュースいかがですか?」
堀潤「ホンダのシリコンバレーの研究所を取材したことがあります。ずいぶん前からホンダは車メーカーということより、車を使ってどんな風に新しいネットワークを築いていくかを考えていました。アメリカのIT集積地、シリコンバレーに研究所を作って、色々なIT関連の企業と関係を築いて、新しい車作りを進めてきました。最先端のことをやる時に日産のトラディショナルな雰囲気とはぶつかるだろうなとは感じます。日産はプライドがあり、ホンダは技術があります。その争いが悲しいというか、本当だったらオールジャパンでやって欲しいと思います」
邦丸「ホンダはソニーと手を組んで、会社を作ってますよね」
堀「車という概念を超えたものにならないと使われない。新しいIT技術者たちが乗り物をどのように次の概念に変えていくかをトライしてますよね」
邦丸「日産の中にも、日産の車を愛して残っていらっしゃる方がいます。その中の改革派の方の中には、保守的な組織の中で忸怩たる思いをしている人もいらっしゃると思うんですよ」
堀「そうですね。日産に関しては経営の問題が重かったですよね。最前線にいて一番努力してる人たちが報われるような組織であって欲しいですよね」
邦丸「現場の方のことを考えるとせつない感じがします」
堀「ホンダのF1で培ってきた技術と新しいIT関連の技術、日産のスカイラインをはじめとしたかっこいいカルチャーがミックスした時、全然違うものが生まれる。すごく面白いことが起きそうなのにもったいないですよね」
「くにまる食堂」は平日朝9~13時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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