村尾信尚「フジテレビの問題における内部告発の重要性について」

村尾信尚「フジテレビの問題における内部告発の重要性について」

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1月27日から28日にかけ、フジテレビ及びフジ・メディア・HDの幹部らの記者会見が約10時間半に渡って行われた。1月28日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が、被害にあった女性の声が何故なかったことになってしまったのか、内部告発の重要性について語った。

邦丸「被害に遭った女性が被害を訴えた。その時に内部通報をちゃんと処理しなくてはいけないのにもみ消されてしまう。何故こういうことが起こってしまうのでしょうか」

村尾「私も昨日の会見の中で組織の現場からの情報を上にどう伝えていくのか、ここに問題があると思いました。内部告発を法的にしっかり枠組みを作っているのが公益通報者保護法。公益通報した人は降格させられたり、左遷させられたりすることなく、地位も保護しますよという法律はできています。しかし、まだまだ色んなところで問題が出ています。実は私も三重県庁の総務部長をやっていた時に不祥事があったんです。カラ出張といって出張に行ってもいないのに行ったことにして裏金を作っていた人がいたんです。これが発覚した時、私は総務部長だったので調査委員長をやったんです。その時、本当にカラ出張をしたのであれば何月何日までに正直に告白してくれと、そうであれば組織的なものとして個人名は出さない。ところが何月何日を過ぎたら内部告発も認めていきますよ。あなたは言わなくても内部告発によって、もし事実であることがわかったら個人名を公表しますよと言ったら出るわ出るわ、凄く出ましてカラ出張の金額が2年半で11億6600万円になったんです。だから私は内部告発というのは非常に効果があるものだと個人的に思っているんです。ちなみにこの11億円については10年かけて組織として三重県庁に返還しました。こういった経験も踏まえ、私は内部告発というものを如何に透明性を資するような形でつくっていくのか、これがフジテレビにとっては重要だと思いますね」

 

番組では、この他にも村尾信尚がフジテレビの問題について解説しています。もっと知りたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。

くにまる食堂」は平日午前913時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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