【お天気気象転結】質問は端的に!
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼1月31日配信号 担当
伊藤佳子
今年は2月2日が「節分」で、2月3日が「立春」。
なぜ、例年のように3日が節分で4日が立春でないかというと、地球の公転周期、地球が太陽の周りを1周する時間が厳密には365日より少しだけ長いことが理由です。うるう年で1日足すことで暦のずれを調整していますが、それでも立春が2月4日にならない年が出てしまうということです。
暦の上では来週月曜から春になりますが、気象庁は2月4日頃からかなりの低温になるとして注意を呼び掛けています。日差しは強いけど、寒さはまだまだ厳しいので、体調にはお気をつけください。
さて、今週月曜日、フジテレビのおよそ10時間30分という異常とも言える長い会見。
16時からの会見ですが、メディア受付開始は2時間前の14時、石森記者と技術の内尾さん、私の3人が13時30分前に受付場所に着いたときには、既に長い列ができていました。
手荷物検査や金属探知機によるチェックを受けて、22階の広いイベントスペースへ。
参加したのは437人とのことですが、椅子は予備も含めて500ほど並べられ、足元には延長コードのようなコンセントも用意、後方には大きなモニター画面も設置され、水も準備されるなど、いたれり尽くせりでした。
注意事項に「終了時間は設けておりません」と書かれ、「質問がなくなったら終了」とのこと。これは相当長くなるなと、以前取材したジャニーズ会見を思い出しました。
しかし、日をまたいで10時間以上とはやり過ぎ、まず記者やユーチューバーの質問が長過ぎ、ジャニーズの時同様、自分の意見を延々と述べて、質問になかなかたどり着かず、同じような質問も多く……。
よく、他の会見でも「できるだけ多くの方に質問していただきたいので、質問は端的にお願いします」と言われますが、時間を区切っていないとそれも言えないし……。
ヤジも多く、途中で外に出される人もいました。
自分のYouTubeチャンネルなどで、質問した映像を流すという目的もあるのでしょうが、明らかにやり過ぎと感じました。
とはいえ、他人のことは言えません。私も以前、ある政治家の囲み取材で質問したとき、本人から「まき」(指をくるくる回す仕草)を出されたことがあります。
「質問は端的に」自分にも言い聞かせなければ!
気象予報士 防災士 都庁・気象庁 担当記者 伊藤佳子