佐藤優氏「アメリカはイスラエル首相の暗殺を心配。イランの言うこと聞くしかない状況」 ~6月18日「くにまるジャパン極」

佐藤優氏「アメリカはイスラエル首相の暗殺を心配。イランの言うこと聞くしかない状況」 ~6月18日「くにまるジャパン極」

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佐藤優氏「あってはならないことですが、あえて言います。今、アメリカもイスラエルも心配しているのが、首相の暗殺です。」

6月18日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で元外交官で作家の佐藤優​氏はイラン大統領選挙を含む中東情勢について語った。

イラン大統領選挙は6月18日に行われる。選挙は低投票率が懸念されているが、これについて佐藤優氏は、このように話す。

佐藤氏「何が問題かというと、(候補者は)改革派でも保守派でもイランが核兵器を持ってミサイルを持つことは全員賛成なんです。後は国内の自由化と経済政策のちょっとした差ですから。争点があまりないんですよ。国民は大統領選挙の結果で自分たちの生活は大きく変わると思ってないからみんな行かないんです。」

イランとアメリカの関係はどうなっていく?

野村アナ「ライシ師が優勢と言われてますが?」

佐藤氏「ライシさんもロウハニ大統領が敷いていた対話を維持したいと言ってるようですが、イランにとって利益があるから対話をしながらその後ろで核開発をする。要するにイランは何をやっていても、アメリカは対話に応じてくる。アメリカはイランに舐められているということですね。」

 

野村アナ「そうなってくると、アメリカの対抗策は?」

佐藤氏「アメリカは、イスラエルのことで頭がいっぱいなんです。イスラエルのネタニヤフ氏が(退陣に)追い込まれましたよね。今度の首相は極めて右の人ですよね。しかし、追い落とさないといけないから、アラブ人政党も全部入れてるわけですね。」

 

野村アナ「たしか8派くらい入ってるんですよね。連立政権で」

佐藤氏「あそこの場合は、比例代表でどうしてもそういう風になっていく。そうすると、

何が起こるか?あってはならないことなんですが、あえて言いますけど暗殺です。今、アメリカもイスラエルも心配してるのが首相の暗殺です。右派から出てきているにも関わらず全然右派じゃないじゃないか。右派の跳ねっ返り部分が”こいつ裏切り者だ”と」

 

もしも起こった場合にはどうなるのか?佐藤氏は「イスラエルの内政は大混乱します。そしてこれは、アメリカの内政にそのまま跳ね返るんです。だからアメリカはイスラエルの内政の安定のために、全力を尽くさなければいけない。関心はイスラエルに集中していると思います。だから、イランには静かにしてもらいながら、イランの言うことを吞む。譲歩です。」

このように中東情勢の独自の見解を述べた。

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。佐藤優氏は第1・第3・第5金曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 

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