【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 仁志コーチが警鐘を鳴らす「今風のバッティング」とは?

【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 仁志コーチが警鐘を鳴らす「今風のバッティング」とは?

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1月15日放送のライオンズエクスプレスでは、引き続き埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチにインタビューした模様を放送した。現代のバッティングの考え方に警鐘を鳴らしました。

――3年間のベイスターズ2軍監督を経て、昨シーズンは評論家として復帰しました。外から見るプロ野球はいかがでしたか?
仁志「多少見方は違いますね。選手の特徴を見ようとしたり、可能性を見ようとしていました。あとは監督目線で見ることもありました。ここでピッチャー交代だけどなと思うのですが、多分ブルペンが間に合っていないのだろうなとか、内部事情も考えながらですね。世間はタイミングがどうこう言いますが、本当はそういう理由じゃないよと思いながら見たりしていました」

――記録的な投高打低でした。
仁志「いろいろ言われていますが、いろいろな要素が全部出てしまったのだと思います。ピッチャーのレベルが上がって、ドラフトを見ればわかりますが、なかなか野手で引っ張りだこのドラフト1位とか上位選手が少なくなっています。ボールが飛ばないとも言われていました。それはどうかわからないですが、そういったことが全部ひっくるめて一遍に出てしまったと思います」

――その投高打低の中でライオンズはかなり打てないレベルのチームになっていました。
仁志「そうですね。今風な考えのバッティングになってしまうと打てないことの原因にもなるのだろうなと思います」

――今風のバッティングとは?
仁志「元々フルスイングみたいなことから始まって、フライボールということが始まって、大谷翔平の存在が出てきて、みんながそこを目指すようになってしまっています。飛ばない人がそこを目指したら、ただの外野フライにしかならないですよね。物理的なことを考えるとどう考えても率は下がります。何十回に一回ぐらいは当たったら飛ぶ、ホームランになるかもしれないということなので、そんなバッティングをしていたら打率は下がると個人的には思います」

――己を知らなければ駄目ですね?
仁志「自分に合ったことをやらないと、自分を生かす方法を自分でやっていかないと、自分がやりたいことが必ずしも自分のやるべきことではないのですが、今はそうなりがちです。特にSNSでいろいろな情報が入ってきて、新しい情報が入ってくるとそれをやれば打てるという錯覚になってしまいます。小学生の年代にもいます。新しいスイングの変な理論がありますが、それは断片的なものがたまたまに日本に入ってきたというだけの話で、それが打てる方法ではないです。そこの勘違いをしてしまうと、いけないということです」

――動画全盛の時代ですから、いくらでも情報が入ってくるところです。
仁志「流行には流されない方がいいです」

――ライオンズの秋季キャンプに南郷まで行って、選手のバッティングフォームを動画で撮って実際に本人に見せることを結構していましたね?
仁志「そうですね。やっていました。自分のやっている感覚と実際の見えている形の誤差があることはよくあるので、自分ではそうやっているつもりだろうけど、見たら全然こうなってないでしょという話をしたりしました」

――言葉で説明するよりも伝わりそうですね?
仁志「そうですね」

――それを見て劇的に変わった選手は?
仁志「劇的かどうかわからないですが、外崎は話す時間も結構長かったので、いろいろ話をしながらやりました」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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