石破首相 USスチール買収問題へ「基本的に企業間の問題」発言はアウト

石破首相 USスチール買収問題へ「基本的に企業間の問題」発言はアウト

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1月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、石破首相のUSスチール買収に対する発言について意見を交わした。



同盟国としての関係に懐疑的な動きが出てくる 

石破茂首相は出演した番組で、日本製鉄によるUSスチール買収がバイデン米大統領の判断で阻止された問題について、「政府として言うべきことは言うが、基本的に企業と企業の問題だ。民と民がお互いのためとはなんなのかを話し合うべきだ」と述べ、日本製鉄による訴訟も含め今後の展開を注視する考えを示した。

「田中さん、まずこの姿勢についてどう受け止めていますか?」(寺島アナ)

「“基本的に企業と企業の問題だ”って言い切っているんですよね? はっきり言って馬鹿ですね。バイデンさん自身が今回の買収計画の中止を決めたのは、安全保障上のリスクを打ち出しているわけです。その理屈に対して“基本的に企業と企業の問題”って言うのはあまりにもおかしいじゃないですか。同盟国としての関係に懐疑的な動きが出てくるわけですから、日本側にとっても安全保障上のリスクですよ。例えばアメリカのウォール・ストリート・ジャーナルだったかな? あるいは中国のメディアなんかも、“買収計画を中止したことで日本側に同盟に対する懐疑的な動きができて、より中国に接近するのではないか?”という観測が報道されているんです。ということは、これは単なる民間企業の問題ではなく日米の安全保障に関わる問題なわけで、そこをテレビ番組に出て評論家みたいに“基本的に企業と企業の問題”なんて言うのは、はっきり言ってアウトでしょう? 認識が非常に幼稚ですね」(田中氏)

田中氏は、石破首相の総理大臣としての意識の低さを指摘。

「記憶によると、石破さんって十数年くらい総理大臣になるのを目指していましたよね?」(田中氏)

「総裁選が5回目でしたよね」(寺島アナ)

「ということは相当な準備をなさっていたと思っていたのですが、頭のてっぺんからつま先まで全く総理大臣になる準備をやっていなかった、と。やっていたのは評論家ですよ。要するにテレビに都合が良いように政権に対する背後からの攻撃、身内への批判として利用されていただけですよ。ワイドショー映りが良いのかその姿を見て一部の人が“石破さんは分かってる!”みたいなノリで支持を集めていたのですが、所詮テレビの印象で支持を入れるような人たちに持続的に定まった見方を求めるのは難しいと思うんですよ。結局、実際に政権を取ってみたらそこら辺の支持層が逃げちゃったわけです。今度は逆にテレビなんかも石破政権批判に転じている動きもありますから、ワイドショー的な印象で“夏までに辞めるのが相応しい”みたいになっちゃって。石破さん側も可哀想は可哀想ですよ。ワイドショー民に振り回される政治人生で、ぜんぜんそんな資格もないのに自分も本気になっちゃったんですよね。向こうの大統領が“安全保障上のリスクの問題”と言っているのに対して、一国の総理大臣がこれは無いだろうと思いますよ」(田中氏)

「同盟国でね? 国益を最優先で考えないといけないのが総理大臣ですからね」(寺島アナ)

〈出典〉
石破首相「基本的に企業間の問題」 USスチール買収巡り 展開注視 | 毎日新聞 (https://mainichi.jp/articles/20250112/k00/00m/010/062000c)

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