阪神・淡路大震災から30年の日に送る特別番組『10秒、12時間、そして30年』1月17日(金)午後7時~放送

阪神・淡路大震災から30年の日に送る特別番組『10秒、12時間、そして30年』1月17日(金)午後7時~放送

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文化放送では、1月17日(金)午後7時00分から、特別番組『10秒、12時間、そして30年』を放送することが決定しました。

当番組は、震災から30年を迎える1月17日当日に送る特別番組。放送当日の現地からのレポートも交えながら、「地震が起きた10秒間」、その後、震源地から遠く離れた東京で現地情報を求め続けた「文化放送の12時間の初動」、そして今もなおさまざまな困難と向き合いながら阪神・淡路大震災と「30年間相対峙し続ける」俳優・堀内正美という3つの時間軸に焦点を当て、震災の記憶を紡いでいきます。

「穏やかな、冬の夜明け前の大都市圏の風景を見ていた人は、誰も、それが、襲ってきてからわずか十秒後に、その風景が、この世のものとも思われない、無残で、めちゃくちゃなものに変わってしまう、などということは、想像もしなかったろう。(中略)午前五時四十六分五十二秒の光景と、午前五時四十七分二秒の光景は、まるで「別世界」だった。」(小松左京著「大震災95」(河出書房新書)」より)

少年時代に神戸空襲を体験したSF界の巨匠・小松左京は、1995年1月17日の早朝、大阪・箕面市の自宅で大きな揺れに遭遇しました。「たった10秒間」で世界を変えてしまった猛烈な揺れ。彼がベストセラー小説「日本沈没」の中で描いた高速道路の倒壊もまた、不幸にも現実のものとなりました。阪神・淡路大震災は、歴史の教科書の中だけに閉じ込められ、証言者も減り、記憶からも薄れつつあった「震災」という言葉を、平成の時代に突如として蘇らせました。

「大きな地震は近畿地方には来ないだろう」「関東大震災級の地震は、自分が生きている間には起きないはずだ」「日本の高速道路は頑丈なので大丈夫」「いざとなったら政府がきちんと守ってくれる」「水道、ガス、電気は少々のことがあっても何とかなるだろう」――。これらすべてが、思い込み・幻想に過ぎなかったことを残酷なまでに示した阪神・淡路大震災から、まもなく30年となります。文化放送では、今後も災害の記録や教訓を伝えるとともに、防災・減災の啓発活動を進めてまいります。

小松左京「大震災’95」より、震源地である淡路島活断層取材(小松左京ライブラリ提供)
市民ボランティアを立ち上げた堀内正美(右上)
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