【101回箱根駅伝】選手たちに寄り添う山梨学院大学・大﨑監督~前回予選会13位・本戦23位からの逆襲なるか~

【101回箱根駅伝】選手たちに寄り添う山梨学院大学・大﨑監督~前回予選会13位・本戦23位からの逆襲なるか~

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山梨学院大学は、前回大会で予選会通過校では最後となる13位通過、本戦では最下位の23位と、チームにとっては屈辱かつ危機感を抱く結果に終わった。
昨シーズンまで8年間コーチとしてチームをサポートした大﨑悟史氏が今シーズン監督に就任、巻き返しを図る。

コーチ時代は「監督をサポートするのが役目だと思っていたので、一歩引いた状態だった」と話す大﨑監督。「監督になると全部の責任がある。私が作りたいチームをというか、いい意味でやりたいようにやらせてもらっている。自分のやり方を貫き通した方が説得力もあると思う。大変だけどやりがいも感じている」と話す様子は、穏やかながら強い覚悟が感じられた。
「後半に失速することがウチの課題だった」と考えた大﨑監督は、甲府の地の利を生かしたアップダウン豊富なコースでの走り込みや、ジョグの質を上げるなどの練習でチームを底上げし、10月の予選会では3位通過を果たした。

大﨑監督は選手たちの自主性も尊重している。4年生の村上大樹キャプテンは「自分たちが『もっとこういう練習がしたい』『ここの距離は減らしたい』と提案すると、それを採用してくれる」と話す。村上キャプテンからは「監督はよく『選手が納得するような練習がしたい』とおっしゃるので、そういうところを考えてくれるのかなと思います」とのことばもあったが、この辺りは監督本人が話していた「自分ではそう思っていないのに『こうやった方がいいんじゃないか』と言われたやり方で結果が出なかったら、たぶん自分でも反省しないと思う」という思いからだろう。
大﨑監督は村上キャプテンに対して、「村上がキャプテンでいてくれるのは大きい。予選会の時もそうだったが、困った時には村上に判断を任せている。村上が言ったことに対しては全面的に信頼している」と全幅の信頼を寄せる。

選手との距離感について大﨑監督は「監督だから余計に感情的にならないようにしている。冷静な判断でひと呼吸置いて、回答を求められた時はあまり感情的にならないよう心掛けている。1年生の時から見ている子たちばかりなので、以外とそれほど気を遣わず話はできている」と話す。
コーチ時代から変わらず選手に寄り添い続ける大﨑監督が、母校を屈辱の前回大会からの逆襲へと導く。

文化放送 高橋将市(鶴見中継所実況・芦ノ湖レポート担当)

取材日当日にキャンパス近くから見えた世界遺産・富士山
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