【101回箱根駅伝】創価大学・吉田響の夢は育つ
「山の神になりたい」
吉田響は箱根駅伝で夢を叶えるため、創価大学に編入学した。
一方、分け隔てなくチームメイトと接し、創価大学の精神的支柱である主将・吉田凌は「学生生活で1番嬉しかったことは何?」という質問に対して、次のように答えている。「昨年度(2023年)、響が入ってきて、自分の競技の価値観というか、陸上に対する取り組み方を変えてくれた。彼の存在のおかげで、チーム全体としても優勝という目標であったり、もっと高いレベルに挑戦しようという思いが芽生えた。この4年間を振り返って1番嬉しかったことと言えば、響が編入してきてくれたこと」。
創価大学に編入学した吉田響は葛西潤(現旭化成)、「ミスター箱根駅伝」嶋津雄大(現GMOインターネットグループ)ら、大きすぎるエースが卒業していったチームに再び頂点を目指すマインドをもたらした。仲間と研鑚の日々を送ることでチームの目線を変え、自分自身も変えていった。吉田響編入元年、前回100回大会の箱根駅伝で創価大学は総合8位に終わったが、今大会は青山学院・駒澤・國學院の「3強」を崩す1番手と見られている。
今大会を前に吉田響は「自分は一度、箱根駅伝で走ることを諦めたんですけど、そこでもう一度お声がけいただいて、チャンスをいただいただけでなく、最高のスタッフ、最高のチームと最高の環境っていう、陸上で自分がやりたいことを全部やらせてもらえるベストな状態を作っていただいた。創価大学を優勝に導くっていうことに携われることが大変嬉しいことですし、自分もこのチームが大好きだからこそ、最後にここで結果を出したい」と話している。「山の神になりたい」という個人最大のモチベーションの比重を「創価大学で優勝したい」という方向に移しつつある。
吉田響は12月29日の区間エントリー発表時点ではリザーブ。創価大学のエースがチームを総合優勝させるために最も適した区間は……。
1月2日の早朝、夢を実現させる最短距離を形にしたエントリー変更があるはずだ。
-
Information
-
-
『文化放送新春スポーツスペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』
1月2日(木)・3日(金) 7:30~14:30 *全国33局ネット(放送時間は異なる場合があります)
▼1月2日(木) 往路
解説:大志田秀次(中央大学OB、東京国際大学前元監督、Honda陸上競技部エグゼクティブアドバイザー)
プレーヤーズ解説:伊地知賢造(國學院大學OB、ヤクルト陸上競技部)
移動解説:柏原竜二(東洋大学OB、「2代目・山の神」、『箱根駅伝への道』ナビゲーター)
総合実況:斉藤一美アナウンサー
▼1月3日(水) 復路
解説:大志田秀次(中央大学OB、東京国際大学前元監督、Honda陸上競技部エグゼクティブアドバイザー)
プレーヤーズ解説:花尾恭輔(駒澤大学OB、トヨタ自動車九州陸上競技部)
移動解説:柏原竜二(東洋大学OB、「2代目・山の神」、『箱根駅伝への道』ナビゲーター)
総合実況:寺島啓太アナウンサー
-
関連記事
この記事の番組情報
文化放送新春スポーツスペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継
2025年1月2日(月)・3日(火) 7時30分~14時30分
青山学院大学の連覇か、駒澤大学の王座奪還か、 それとも國學院大學が初優勝で三冠を手にするのか—— 「3強」の様相を呈する今シーズン。2日間、10区間合計217…