能登半島地震から1年…1月1日から3日ニュースパレードで被災地の現状をお送りします
文化放送と全国32局の制作協力で、月曜から金曜の午後5時からお送りしている「ニュースパレード」 その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。
1月1日~3日にかけてのニュースパレード内では「能登半島地震から1年」取材レポートをお送りします。12月25日~28日にかけて、石川県 輪島市・珠洲市・七尾市・内灘町を取材させていただきました。
珠洲市では、地震で一時孤立した大谷町を取材。
大規模な土砂崩れ現場に行くと…家が土砂に埋まって流木も刺さっている状態でした。
元日の地震で山が崩れ、地盤が緩んでいる所に9月21日豪雨が襲い、大谷川が氾濫。今も家の1階部分は土砂に埋まった状態に…。
大谷地区では、清水ではつい最近水が来たものの、まだ水が通っていない所もあり、未だにお弁当とカップラーメンを食べている方もいるそうです。
大谷町の大谷小中学校のグラウンドに建設された仮設住宅です。
一方、珠洲市宝立町は大地震と津波で甚大な被害に見舞われました。地震で、耐震の弱い古い家屋は倒壊し、4~5メートルの津波に襲われました。津波火災も起きたそうです。
沿岸部の津波浸水域では、液状化でマンホールが1.5mほども飛び出ていたり、護岸も下がり、橋も通行止めとなり1mほど地面との差ができてしまっています。
宝立小中学校校庭には仮設住宅153戸が建っています。住民の75才の女性は「家は全壊してやっと4月に入った。みんなと仲良くできて、交流できてちょっと気が楽になった。新しい年はこれを乗り越えて、よりよい年にしたい」と話してくれました。
さて、こちらは災害ごみの集積場、珠洲市内で最大規模の仮置き場です。
災害ごみは11種類ほどに分別されますが、朝8時30分には解体業者さんの渋滞の列なんだとか…。
置ききれなくて、受け入れを中止していた時もあったそうです。
珠洲市の取材では、「リブート珠洲」の「能登半島地震 復興支援ツアー」に参加させていただきました。
と言っても当日の参加者は私1人でしたが…。
チーフガイド兼語り部でもある宮口智美さんは、宝立町の自宅が全壊し、7月末に仮設住宅に家族で入るまでは、宝立小中学校の避難所で生活されていました。
「リブート珠洲」の前は、観光客向けの添乗員・ガイドをされていたそうです。
宮口さんは「これまでお世話になってきた飲食店・宿泊施設の方たちの力になりたい、外から来てくれる人がいることが復旧にもつながるのでは…。もっともっと能登にきてほしい。今来ていただけることで、少しづつ地域にお金が落ちることにつながって お土産物屋さんは救われる。今はボランティアや解体業者さんが来てるけど、この先商売やっていけるのか…その不安を取り除くためには、今から来てもらうことが大切。人口が非常に減っているので、地域の中で何とかしようと言っても難しい」と話します。
1月1日~3日の「ニュースパレード」ぜひお聞きください。
気象予報士 防災士 気象庁・都庁 担当記者 伊藤佳子