ガッチャマンVSギャラクターの大喜利!? 続・ラジオアニメ【アーカイブの森 探訪記#24】
以前、ラジオドラマとして「ガッチャマン」が放送されていたという記事を書いた。
第1話の記事を書いた当時は、テレビアニメと同じ出演陣、
そして、アニメに準じた設定とストーリーだったため
てっきり、ラジオではアニメのストーリーをなぞっていくものだと思っていた。
しかし、あれから資料を読み進めて行くうちに、
「ガッチャマン寄席」という番組のサブタイトルを発見した。
『ガッチャマン』と『寄席』、謎の組み合わせに心惹かれて内容を読んでみると・・・
「ガッチャマンVSギャラクターの科学の粋を集めた死闘は休戦。
ナレーターの神谷明の司会により、
ガッチャマンとギャラクター一味の大喜利を送る。」
「いい答えを一番沢山出した人を、
レッドインパルスで冗談ハワイへ御招待。誰がその栄冠を射止めるやら……。」
ラジオドラマがいつの間にか、バラエティになっていた・・・!
第1話は昭和53年4月の新番組として開始、
そして、今回の資料は昭和53年の6月のものなので、
わずか2か月で、テレビアニメとは全く違う展開になっていて驚いた。
そして、一番気になるのは「大喜利」。
出演陣はアニメと変わらない筈なので、声優のみなさんが大喜利をしていたのだろうか?
それとも、ガッチャマンのキャラとして、大喜利をしていたのだろうか?
興味深い発見だったので、その後も
ガッチャマンに注目して資料を読み進めると、
またもや気になるタイトルがあった。
『脚本募集の入選作
~「Mファージ登場」「外伝ガッチャマンの未知との遭遇」~』
どうやら、番組ではリスナーから脚本の募集も行っていたようだった。
資料によると、
応募作品の総数は、2か月の応募期間でなんと426本!
中高生、大学生といった若い層から多数の応募があったようだ。
今回はその中から見事入選した
「Mファージ登場」、「外伝ガッチャマンの未知との遭遇」
の2本が放送されたとのこと。
リスナーからの脚本を募集して実際に放送するというラジオならではの企画で、
テレビアニメを見た人でも、
ラジオでさらに「ガッチャマン」を楽しめたのではないだろうか。
ということで今回は、
ラジオドラマ版「ガッチャマン」の驚きの展開について調査して紹介した。
大喜利企画や脚本募集など、テレビアニメではできないような、
ラジオの強みを生かした企画が様々に展開されており、
筆者もラジオに関わる者として、勉強になる部分があった。
まだまだ、この先もガッチャマンの資料には注目していきたい。
今後も文化放送に眠る資料から、
気になる話題をピックアップしていきますので、更新をお楽しみに!!
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