激動の日本政治。トランプ次期アメリカ大統領の動きも鍵に?

激動の日本政治。トランプ次期アメリカ大統領の動きも鍵に?

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、11月7日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。総選挙を終えて動きの多い日本政治と、大統領選挙を終えたアメリカとの関係性について解説した。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「日本では自公過半数割れの総選挙、波乱含みの国会となりまして。公明党がきょうの中央幹事会で、衆議院選挙で落選して辞任を表明した石井代表の後任として斉藤鉄夫国土交通大臣の推薦を決めました。日本維新の会も馬場代表が次に立たない、トップが入れ替わると。先日の総選挙を受けて、日本の政治も激動の季節に入っています」

長野智子「少数与党で不安定な感じのままトランプ大統領に向き合うことになります。でもけっこう早いうちから、政府はトランプさんが勝つという情報を得ていた、という記事を読んだんですけど、その辺は?」

角谷浩一「どういう情報を拾うか、というだけだったと思います。外務省の全米の様々なネットワークはいろいろと掴んでいたと思うし。共和党本部、民主党本部の情報も持っていたでしょう。ただ(ハリス候補と)どちらがなっても日本は『アメリカという国とどう向き合うか』ということに不変性がある」

長野「はい」

角谷「たとえば沖縄の問題、地位協定の見直しなど。総裁選のときはずいぶん威勢のいいことを言っていた石破さんが、この問題をテーマに日米首脳会談に臨めるのか。少なくともいま、総裁選で言っていたことはほぼ総崩れなので。総裁選で責任はないかもしれないけど、党員も地方議員もモノを選んだわけですから。国民に見せた公約に近いものがどんどん反故にされている、というのは心配」

長野「うん」

角谷「それと石破さんが外交にいままであまり政治家として強い経験がないと。農水大臣やそういう立場での交渉はしたかもしれないけど。ホワイトハウスの中枢との関係は、防衛大臣のときも2プラス2はあったかもしれないけど、それ以上のことは少ない。やはり未知数だということ、それを不安ととるか『新しい関係を築ける』ととるか。日本側のいろいろな見方があるのでは、と思います」

長野「3週間ぐらいの中で、石破さんがトランプさんに会いに行くと計画されているんですね?」

角谷「G20の帰りに少し会えれば、みたいに緩く言っていますけど、そうホイホイ会いに行けるぐらい日本がいま重要視されているか。ここがおもしろくて、日本が非常に難しい問題を抱えていれば会うでしょう。でも『しばらく大したことないだろう』『いま大きな舵はきらないだろうから、ほうっておいてもいいだろう』と見られるかもしれない」

長野「はい」

角谷「そこを見極めるのがこれからのトランプ発言で。極東の安全保障を含めロシアとの関係、中国との関係……。日本政府よりトランプさんのほうが私たちの隣国と関係がいい、となると『俺は話まとめてきたから、あとはうまくやっておきなさい』ということもあるかもしれない」

長野「先ほどお話にもありました。石破さんがやりたいと言っていた日米地位協定の改定もそうですが、次々と総裁選で言っていたことが反故になっている。石破さんは現状、どういう環境になっているんですか?」

角谷「選挙後は野党対策をしなければいけないから、いろいろなことをしていたのでしょう。でも石破さんがどんどん自分で電話をかけていろいろな人と話そうというタイプではない。そのもとで森山幹事長が動いているようです。きょう両院議員総会が自民党でありました。選挙で負けたこと、これから少数与党でどうするか、来年の参院議員選挙でどうするか、など話された。でもいま石破さんを怒ったところで、石破さんのせいで落ちたわけじゃない、と冷静になってきた。ここはあると思います」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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