衆議院選挙の公示日、演説で自民・立憲民主党が裏金問題を争点にしたことに疑問。

衆議院選挙の公示日、演説で自民・立憲民主党が裏金問題を争点にしたことに疑問。

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10月16日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、昨日公示された第50回衆議院選挙の演説で打ち出された各党の方針について、意見を交わした。

森永氏「裏金問題よりも、変な飛び道具を使わずに王道の経済政策を争点にした政党の方が、票を伸ばす可能性があると思う」

第50回衆議院選挙が昨日公示され、1344人が立候補した。自民党単独または自民、公明両党で定数465の過半数である233議席を確保できるかどうかが焦点で、発足直後の石破政権への信任が問われる選挙といわれる。
石破総理は福島県いわき市で演説し、自民の政治資金問題に関し「政治と金の問題が二度と起きないよう、深い反省のもとにこの選挙に臨む」と述べた。
立憲民主党の野田代表は東京都・JR八王子駅前で政治資金問題について「裏金問題が大きな争点であることを国民に理解してもらい、怒りを共有してもらうためにも公示日は裏金大物議員の選挙区を回る」と強調した。
日本維新の会の馬場代表は東京都・JR高田馬場駅前で「政治への信頼を取り戻すためには、もっと身を切る改革が必要だ。賃上げにつながる政策を打っていく」と述べた。
公明党の石井代表は東京・JR池袋駅前で「物価高を上回る給料の引き上げを持続的にやらないといけない。政策を進めることが出来るのは、自公の連立政権しかない」と語った。
共産党の田村委員長は東京都・JR池袋駅前で「共産が伸びることが、裏金や腐敗を一掃する力になる」と呼びかけた。
国民民主党の玉木代表は神戸市で「国民の手取りを増やす経済政策を掲げて、選挙戦を戦い抜きたい」と訴えた。
れいわ新選組や社民党、参政党の党首らも街頭で演説を行っている。

寺島尚正アナ「昨日公示された参議院選挙ですが、森永さんが注目する争点というのは今、どのあたりですか?」

森永康平「自分が専門にしているからなのかも知れませんが、やはり経済政策っていうのが本来は争点になるべきだと思いますし、国民の多くの方が一番気にしている部分じゃないかと思いますね。なので、先ほどあったように自民党とか立憲民主党は『裏金問題が大きな争点である』といってるわけなんですけども、それ以外の野党はどちらかというと経済政策寄りの話をしていると思いますが、意外とそういうところが票を伸ばす可能性があるんじゃないかなと。裏金問題自身は別にどうでもいいとはいわないですし、ダメなものはダメだろっていうのはそりゃもちろんそうなんですけど、ただやっぱり足もと物価高で節約をしているみたいなところが、あらゆる経済指標でデータとしても確認出来てしまっている以上、そこを政策としてどうするのかっていう経済面でのアピールをした党が、今回は数字を取るんじゃないかという気はしていますね」

寺島「まあ色々なアンケートがありますけど、その中で私が目につくのは、政治と金が一番注目しているって人よりも、やはり物価の問題に注目するという人の方が多いという結果が出ているアンケートがありますからねえ」

森永「だから何であえて自分たちで、裏金問題が一番の争点なんだという建付けをしてしまうのかなっていうのが少し疑問ですよね。逆にいうとそれ以外の党からするとチャンスで、ある意味変な飛び道具を使わずに、王道の経済政策で勝負に行けちゃうっていうのが、今回の選挙の特徴なんじゃないかなって思います」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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