云われなき差別に翻弄された元ハンセン病患者の真実に迫る 文化放送報道スペシャル 『全生園の柊』10/25(金)午後7から放送

云われなき差別に翻弄された元ハンセン病患者の真実に迫る 文化放送報道スペシャル 『全生園の柊』10/25(金)午後7から放送

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10月25日(金)午後7時00分から、文化放送報道スペシャル『全生園の柊』を放送します。パーソナリティは長野智子。

当番組は、20世紀に入り日本が一層の近代化を推進する一方、優性保護(すなわち劣性排除)の名の下にハンセン病に対する偏見を国民に植え付け、壮絶な差別を生んだ負の歴史を検証し、その過酷な実態を「証言」として記録する特別番組です。

東京都に在する国立ハンセン病療養所「多磨全生園」には、現在およそ90人のハンセン病回復者が入所しています。1909年の開設から115年。1世紀以上の月日が流れました。かつて園の全周をはりめぐらしていた柊の生垣は、今も一部で確認することができます。これら柊の生垣は、かつては入所者の脱走を許さない為の鉄条網であり鉄格子でした。

番組では、この「多磨全生園」を長野智子が訪れインタビューし、3人のハンセン病回復者を取材します。3人の肉声と関係者への取材から、“生きること”“生きていること”を消し去られていたかもしれない彼らのこれまでの人生を辿ります。

<長野智子のインタビューを受けるハンセン病回復者の平沢保治さん(多磨全生園にて)>

番組の企画着手から2年。ハンセン病回復者の高齢化もあり、対面取材が叶わなかったコロナ禍を経て、今年の春から取材を本格化。このたび特別番組の制作、放送の決定にいたりました。

番組プロデューサーの関根英生は、このたびの制作にあたり以下のようにコメントしています。
「半世紀以上、ハンセン病患者は人権を拒絶され、云われなき差別と偏見、誤解と迷信に翻弄され生きてきたという事実、その方たちの言葉を後世に残したい。そして今も起こり得る問題、あり得る問題として聴いてもらえたらと願っています」

◆「多磨全生園」…全国に13施設ある国立ハンセン病療養所のひとつで、東村山市青葉町に所在。所沢街道に面し、総面積は東京ドーム8個分に相当。関東地方にある療養所は、群馬県草津町にある「栗生楽泉園」と「多磨全生園」の2か所になります。

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